「ブルーチェク氏の旅」あらため「ブロウチェク氏の旅」

いつぞやの、ぴかチュウままさんの掲示板でのご指摘通り、やはりチェコ語ではブロウチェクという発音になるようです。あ、11月にプレミエのあるオペラの題名の話ですが。
昨日から立ち稽古が始まりまして、立ち稽古の現場で、固有名詞の発音はチェコ語の発音でそろえようと言うことになりました。それから今日は二回目の衣装あわせがありました。本来衣装あわせは一度で済むはずなんだけど、今回の僕の役は、マジックハンドの様な、長い手を使う場面があって、その「手」が届いたそうで、袖の長さなどを調整する必要があり、二度目の衣装あわせとなりました。


このヤナーチェクのオペラは、ブロウチェク氏のまか不思議な旅のお話です。15世紀のプラハやら月面やら色々なところへ行ってしまいます。月曜の立ち稽古開始前には、プロダクションのコンセプト説明がありました。ヤナーチェクは生前はあまり評価されなかったそうですね。このオペラは今回のプロダクションが多分ドイツで2番目か3番目。数十年前にミュンヘンでドイツ初演があったそうです。今回のプロダクションもいつも通りドイツ語訳で行われますが、大変滑稽なお話だし、少なくとも歌に関しては言葉が音楽をリードする感じがあるので、聞いてわかる言葉でないと上演の意味がかなり薄れるでしょうね。ドイツ語訳での上演は正しい選択だと思います。
音楽もいくつか版がある様で、今回使う版はミュンヘンの90年代のプロダクションのもので、デヴィッド・パウントニーの作ったバージョンです。
写真は、僕の演じる3役の衣装スケッチと、その「手」であります。
2004年9月28日(火) No.347

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