テューリンゲンの森

今日もまだ雪が降り続けています。今までの分を取り返そうとしているかのような勢いですね。


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雪が降ると、なんだか世界が変わります。辺り一面が真っ白になりますから、まず視覚的全然違うのですが、それから音の響き方が変わります。雪が音を吸収するんでしょうが、なんだかしーんとした感じで、これが僕は大好きです。空気が一段落ち着く感じと言うんでしょうか。


視覚的にも、単に広く白が広がっているだけでなくて、ぼぉーっとした明るさが広がっていて、日が沈んでもなんだか明るいですね。雪明かりというのでしょうけど、まるで別世界に来たような気持ちになります。ちょっと心細いような気がしなくもないのですが、決して不安な気持ちでない、不思議な感覚です。
僕は実は東京育ちですが、幼稚園の頃からスキーを習っていたので、毎年同じ時期に1週間以上雪の中で過ごしていました。しかもこの期間・・・1週間くらいだったかなぁ・・・毎年親の元を離れて合宿するのですが、この時期に僕の誕生日があったのです。なので、幼稚園から中学校くらいまで、僕は自分の誕生日に自分の家にいたためしがありませんでした。なんだか損をしたような気もちょっとしますが、でも合宿で友達と一緒にいるときに誕生日を迎えるのもいいものでした。どっちにしろ春休みで学校の友達には会えなかった時期ですからね。このスキー合宿でお世話になったコグマ・スポーツ・クラブではテニスを習っていた時期もあります。もう30年以上前の話(・・・おそろしい)ですが、主宰していらっしゃる島野仲子先生は時々今のコグマのキャンプの写真を送って下さったり、僕の演奏会に来て下さったり、今でもおつきあいさせていただいています。


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良く憶えているんですが、毎回練習のあとにスキーの板を片方立ててグループ全員で「シー・ハイル!シー・ハイル!シー・ハイル!」と掛け声かけるのですが、これ、ドイツ語で「スキー万歳!」なんですよね。このころに既にドイツ語と関わりがあったのか!と思うと感慨深いです。
この経験と関係があると思うのですが、雪の中でしーんとした雰囲気の中に身を任せているのがとても気持ちが良いというか、懐かしいような気持ちになります。特に日が暮れてくると。自分の意識がより深く自分の中に沈んでくるような感じとも言えますが。ここのところずっと雪に囲まれているので、この感覚に頻繁に出会えるわけです。
さて、こう雪が積もると、子供たちは「そり遊びに行こう!」と言い出します。近くの公園にちょっと坂があって、そこで近くの子供たちがソリを持って集まってきゃあきゃあ言いながら遊びます。
でも、昨日嫁さんが友人から、ゲラ郊外にすごくそり遊びに良い場所があると聞いてきました。名前しか分からないのでインターネットで検索してルート・プランナーで道を探して行って参りました。


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いや、すごい。なにがって、景色が。テューリンゲンの森の冬です。壮観でした。
そり遊び目当ての人はかなり集まっていて、これまた大騒ぎ。写真をアップします。あんまり景色がきれいだったので、この写真をサイトのトップページに貼り付けてしまった。サイトの名前がテューリンゲンの森なわけだし、インターネットの素材集からとってきたんじゃなくて、本当に僕がとったテューリンゲンの森の写真ですからね。トップページにはぴったりではないかと。管理人さんには言ってないけど、やっちゃえ!とばかりにやってみました。どうでしょうか?良かったら掲示板などでご意見をお聞かせ下さい。季節ごとに、違うテューリンゲンの森の写真を載せるのも良いなぁなんて思っているんですけどね。
ここのところ、日記をアップするのが実際の日と数日ずれてしまっていて、実は「ナブッコ」の日と今日との間のことも書きたい事あったんだけど、このトップページのこともあるし、とばしちゃいました。

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