このエントリはね、本当は「DSL開通しました」とかいうタイトルになるはずだったものです。昨日、やっとうちにもDSLが通るはずだったのです。
前に書いた事あると思うけど、僕が住んでいるUntermhausという地区は、落ち着いた住宅街で、ゲラの高級住宅街と言うことで、ドイツ・テレコムはこの地区にいち早くグラス・ファイバーの回線を引いたんですね。
しかし当時、インターネットはISDNが最先端で、DSLは視野に入っていなかった。そしてすぐ後にDSLの波が来た。そうなるとこのグラスファイバー回線はすぐにDSL化できないので、ゲラの市内で唯一DSLが通らない地区になってしまったのです。Untermhausはゲラの中では多分一番家賃が高い部類なので、テレコムとしてはまずここに、当時は最先端のグラスファイバー回線をしいたのですが、まぁ先見の明があるというかなんというか。グラスファイバー回線によってDSL導入が難しくなることは全く読んでいなかったわけです。そんなわけでインターネットに関してはUntermhaus住人はテレコムに対しては不満たらたらでありました。
光ファイバーのDSLは日本ではもうずいぶん前からスタンダードなんじゃないかと思うんだけど、ドイツではそうでもない。1年くらい前にイェナというゲラの近くの都市で光ファイバーDSLのサービスが始まったのは知っていました。イェナは大学があって学生が多い街なので、若い人が多いという事はDSLの需要も多く、技術的に可能になって割と早くサービスが始まったのです。でもゲラにこれが来るのはまだ先かと思っていた。
追記・・・ぴかチュウままさんからご指摘いただきましたが、日本では既存の銅線を使ったDSLと、光ファイバー通信は全く別物なんですね。僕も今ちょっと調べましたが、日本で光ファイバー通信というと電話線と別途に光ファイバーの敷設が必要という事ですね。僕が指しているのは、既存の電話回線を使ってのDSLで、FTTxとは別物です。ただ、このUntermhaus地区は電話線が光ファイバーになっているので、銅線DSLのサービスが不可能だったという意味です。
ともあれ、この遅れに遅れたDSL化が、やっとUntermhausにもやってきた。僕は前に申し込もうとして、「まだUntermhausではDSLは通りません」と言われたときに「通るようになったら知らせてください」といっておいたけど、そんなことはドイツ・テレコムがするわけもない。
偶然うちにセールスに来たテレコムのセールスマンから最近DSLが通るようになったと聞き、翌日にはすぐにテレコムへ申し込みに行きました。これが2月9日のことでありました。
「はい。通りますよー」ともらった書類に「あなたの希望したDSL設置日」として2月17日という日付が印刷されている。「希望した憶えはなくて、これはあなた達が決めたんでしょうが・・・」と思いながらも、まぁこんなのはいつものことだからと、それ持ってうちに帰る。
で、数日したら、確認書類とモデムが届く予定であったが来ない。うーん。またかよ。テレコムとは今までもかなり不愉快な経験があるので、ふとそういう記憶が頭をよぎる。
そして、やっぱり、2月17日は過ぎてしまった。あーあ。で、テレコムに電話する。ホットラインに電話すると、ほとんど100%不愉快な思いをするのはわかっているので、ゲラの支店へ電話。留守電になっていて「あとでかけ直します」とある。半信半疑でメッセージを残すと、数時間後に電話がかかってきた。ちょっと見直した。
でも、話を聞いてみると、僕の申し込みはほったらかされていたらしい。で、この日に申し込み直すことになった。やっぱりね。申し込んだ日から2週間くらい経ってますよ。でも仕方ない。で、新たな「希望設置日」は3月1日。昨日ですね。
今回は数日後にモデムや確認書類も届いた。よし。いよいよDSLだーっ!と、一度喜ぶ。でも、これはぬか喜びでありました。
で、いよいよ昨日。10時の立ち稽古の前に、送られてきてあるスプリッター、DSLモデムなどを設置してみるが、まだDSLの切り替えは済んでいないのか、インターネットにはいけない。仕方なく稽古に行く。
そしてね。稽古から帰ってくると、T-Online(ドイツ・テレコムが経営しているのインターネットプロヴァイダー)から手紙が二通来ている・・・。もちろん悪い予感しかしない。
開けてみると「大変申し訳ないが、あなたの地域でT-OnlineのDSLは使えないことがわかりました。もしこのDSL導入に際してもう機器を購入されたのであれば、この手紙と領収書を持って行って返品してください。もしあなたがDSLなしでT-Onlineをインターネットプロヴァイダーとして使いたかったらインターネット上からコース変更の手続きが可能です」とある。
怒、怒、ドイツテレコムー!!!
いったいどういう了見じゃ!!!???僕が全部機器の設置をすませた後に、何でこういう手紙が来る?!俺は2月9日申し込んだんだぞ、本来。なぜ開通日にそんな手紙をよこすんだ?!
僕はT-Onlineは今まで使っていなかったので、テレコムのDSLを使うにあたって新しく加入申し込みをしたんだけど、DSLが使えなかったらT-Onlineは僕には全く魅力がない。料金が落ちないうちに、すぐに解約しないと。(こういう料金が落ちるのばっかり早いんだよ、テレコムは。だから急ぐ)
で、ホットラインに電話する。嫌な思いをするだろうな、と思ったやっぱりだよ。
まず手紙に書いてあるナンバーにかけると「こういう用件はこのナンバーでは承れません。手紙をよくごらんになって担当部署にかけ直してください。良い一日を」と、電話を切られてしまった。耳を疑うが、多分現実である。問い合わせ先としてのっている番号なんだけどー。
で、もう一つ書いてある番号にかける。「今のところ不可能と書いてあるけど、いつからかDSLがちゃんと使えるようになる予定はあるんですか?」ときくと「私には未来のことはわかりません」「・・・(歯ぎしり)」こういうのがドイツの客商売では全く普通に起こるんだ。もうずいぶん慣れたけど、受け入れることは出来ないな。日本の客商売の姿勢がベストかどうかはわからないが、やっぱり客としてある程度丁寧に扱われることになれているからね。
で、「これ、全く使えていないんだから料金を引き落としたらだめですよ」と僕が言うと「こちらから送った暗証番号などを印刷してあるカードをあなたが速やかに返送しないと、料金は落ちますよ」「・・・・(うぉぉぉぉおおおお!!・・・声にならない叫び)」あなた、あなたが属する会社の都合で僕がトラブルに巻き込まれているという基本的な状況を理解していますか・・・。
でもね、こんな事言った日には「そんなこと僕は知らない」って、みんな口をそろえて言うんだよ。それを聞くのが嫌だから僕も言わないんだけどさ。
どうしてこうなっちゃうのかなぁ・・・。新選組!の沖田の台詞じゃないけどさ。そういう言い方があるかなぁ。ほんと。この人達、絶対に謝らないね。謝ったら負けだと思っているんだろうか。
これ以上この件については考えたくなくなったので、さっさと機械をすべてはずして箱に詰め、一応ゲラのテレコム支店の留守電にもう一度電話はしておいた。昨日の午前中にかけたのに、かかってきたのは今日の昼過ぎ。まぁ忙しいんだろうね。僕はいなくて、嫁さんが電話に出たら、どうやらまだ可能性はあるらしい・・・・かえって面倒な気もするがやはりDSLはほしい。明日テレコムに行ってみるか・・・。あーあ。