デュオ・リサイタルその後

明日、ドイツに発ちます。朝の4時には起きなくちゃ行けないというのに(成田空港、本当に遠くてイヤだ)こうして、またエントリあげているわけです。ビョーキです。

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とは言ってもやっぱりあまり沢山書けそうもないです。原作の話とか、前エントリでちょっと盛り上がったので、そっちも触れたい気持ちはやまやまなのですが・・・アリスさん期待してくださっているのにごめんなさい・・・。
それから、僕のサイトの方にメールを下さった皆さん、ありがとうございました。嬉しいです!返事書きますから!でも、ちょっと待っていて下さいね。


コンサート後の反響を見ていて思ったのですが、遅れていらしたお客様の入場が、ずいぶんと不評ですね。うーむ。確かにこれは、最初から席について聴いて下さっているお客様にとっては、あまり嬉しくないことではあると思いますが、僕らとしては、遅れてくるお客様を無視するわけにはもちろん行かないのですね・・・。

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遅れないでいらっしゃるに越したことはないと思いますが、東京の労働状況だと、始めからは行けないけど来てくださる方もいらっしゃるんですよね。今回は休憩がないコンサートでしたから、そういう方を閉め出してしまうことになるわけです。

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「開演後の客入れ」といういい方で、どこでそれをするのか打ち合わせで決めておくのは、僕の理解だとクラシックのコンサートだと通例なんですが、これは違和感をお持ちの方が、今回のお客様には多かったようですね。前回とは層がある意味で違うので、反応が違うのも当然ですけれど。山本さんも打ち合わせの時は「へぇー、そんなことするのか」という感じの反応でしたね。スピーカーによる増幅が入るコンサートやミュージカルでは、演奏を止める必要はないでしょうから、そういうことはされたことがなかったんでしょうね。
照明を落として、「あれ、なぜ進行しないんだろう?」とお客様が思われないように、という事にまず気を遣ったんですが、やっぱりストーリーが中断してしまうというのは避けられないですね。

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今思い出した。そういえば、学生の頃見に行ったオペラで、時々「本日の公演は、演出上の都合により開演後○○分までご入場になれません」という但し書きがあるオペラ公演、前にありましたねー。演出家が途中での客入れを拒んだんでしょうね。でも、これはどちらかというと珍しいケースだなぁ。
 
それから、スピーカーによる増幅の話ですが、今回の朗読はマイクが入っていたわけですが、カザルスでは聞こえ方が悪かったんですよね・・・。これはリハーサル時にも話題になったんですが、ホール側の音響調整でこれ以上は出来ない、という事で断念したんでした。
で、山本さんが、「じゃあ、僕の方で変えてみます」と言ってくださって、実際本番中に彼がマイクの向きを変えるなどして対応してくれたあとは聞こえ方が良くなったようです。柔軟な方です。ほんと。
カザルスホールというのは素晴らしいホールなんですけど、主婦の友社が手放してから持ち主が変わって、機能的にはかなり変わってしまいましたね・・・。あんまりストレートに書くのはなんなんですけども。ハードは良いけれど・・・ということでしょうか。僕の弟も去年カザルスでリサイタルやりましたが、同様のことをぼやいておりました。クラシックのコンサート、ほとんどやらないですもんね。良いホールなのになぁ。もったいない。でも当時壊されずに済んだだけでも御の字なんだろうか。

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お客様に最高のものを届ける責任についてきちんと考えると、こういうホールを選択できなくなってくる部分はありますね・・・。
それに対してヤマハホールの方では、稽古で音響のことを僕らが話し合っていたら、ホールのスタッフの方の方から「ちょっと残響を増やしましょうか?」なんて声をかけてくださったりして、対照的でしたね。ヤマハホールは、とてもデッドな響きだったので、朗読は逆に聞き取りやすかったと思います。
 
本番の舞台の写真もあるのですが、公開する手はずが整うまで少し時間がかかるかも知れません。もうしばらく待って下さいね。
 
さぁ、明日の夕方にはドイツです。二日ゲラで過ごしたらすぐにトリノ入り。「午後の曳航」の稽古が待っています。ヤマハホールの本番の次の日から、バリバリこの「午後の曳航」の練習してるわけですが、何とか形になってきました。よかったよかった。

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