トリノに来ました〜

本当はもうちょっとのんびりゲラで家族との時間を過ごしながら、デュオ・リサイタルの余韻に浸っていたいのが本音だったのですが、そうはいかない。マゲローネの物語がどう受け止められたか、ネットなどで反応を見ていると結構楽しかったんですけどね〜。頭切り替えなくちゃね。

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空にしたトランクにまた荷物を詰めて昨日トリノに来ました。久しぶりのイタリアです。大体僕はあまりイタリアに来ていないんですけどね。これで3回目かな?トリノの来たのはこれが初めてです。
今日の朝食で、他の歌手の皆さんにもお会いして、いよいよ始まるぞ、という感じになってきました。


そう、もうちょっとのんびりしたいなんて贅沢な話ではありますよね。はい。大体このザルツブルク音楽祭への出演は、数々の苦難(?)を乗り越えてのことなんだし、こんな大舞台で歌わせていただく事をありがたいと思わなくちゃね。
今日はこれからピアノでの稽古があるので、初めて他の歌手の皆さんと一緒に稽古することになります。RAI(イタリア国営放送)のホールで練習です。ホテルから歩いて15分くらいなので、今日は歩いていこう。

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さっき、少し散歩して町の写真を撮ってきました。やっぱり町並みがドイツと違う。前にイタリアに来たことを思い出しました。妹尾河童さんの本で、ヨーロッパの建物や窓の大きさガイドによって違うというのをイラスト付きで読みましたけど、なるほど、という感じです。

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それから、割安の国際電話用の電話ボックスが並んでいる「国際電話屋さん」が、すごく多いですね。1ブロックに必ず一つはある感じ。ドイツでもベルリンなんかで見た事あるけど、こんなに沢山ないよなぁ。イタリア人が電話好き、という事でしょうか?

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それから、ケバブ屋さんも多いですね。

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そうそう、東京にも結構あるので驚いたんでした、この間の滞在で。実家に行く途中、表参道からロイヤルホストに入る道で入ってすぐのところにケバブ屋さんがあって、あれ、とおもった。人気あるんでしょうか?僕もベルリンにいたときはよく食べました。

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ゲラからトリノへの移動、色々考えたんですが、やっぱり来るまでライプツィヒの空港まで行って、乗り捨てというか、長期利用の駐車場を利用することにしました。26日にザルツブルクで本番を歌った日にもうゲラまで戻ってくるのですが、ライプツィヒの空港からゲラまでの電車の接続がうまくなくて、2時間以上待たなくてはいけないので、迷っていたのです。
そうしたら、その上、行きの電車も工事の都合で1回で良いはずの乗り換えが3回で、しかも途中はバスに乗り換えという。こんなんじゃ車で空港まで直接行った方がずっと楽なので予定変更しました。 

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長期で駐車場を使う人って結構多いんですね。空きスペースが見つからないかと思って焦りましたが、なんとかみつけました。ライプツィヒの空港も本当にきれいになりました。数年前は、「これ、プライベートの空港じゃないの?」みたいな感じだったんですけどね。一応国際空港だし。
今回感心したのは、駐車場からチェックインまでの道が、道に黄色い飛行機の模様で示されていること。ヨーロッパは多言語、多文化が混在しているので、よく言葉でなくてマーク、模様での案内が多くありますが、わかりやすくて良いです。

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ライプツィヒからまずフランクフルトへ飛んだのですが、フランクフルト到着の少し前に窓の外を見ていたら、ワールドカップでも使ったスタジアムが見えました。写真撮っちゃいました。

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トリノの空港に着いたら、出迎えのお兄さんが「RAI」と書いたプレートを持って待ってくれていました。今回、出来るだけイタリア語で行くぞ!とおもっていたので、まずは「Mi chiamo Komori」「bene」となって、とりあえずコミュニケーション成立。よしよし。
こういうのって、モードが切り替わるかどうかが勝負なんですよね。「vorrei comprare qualche cosa, aqua e burro…」ととりあえず準備した事は言っておいて、と。

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出発直前に、前回のイタリア旅行で、イタリアで見つけた小さな伊和・和伊辞典があるのを思い出しました。これ、便利です。
 
このお迎えのお兄ちゃんが、なかなかbelloでね。いやぁイタリアだなぁ、と思っていました。
そうしたら、ホテルでソプラノの緑川まりさんと久しぶりの再会を果たしたときに、一緒に来ていた息子さんが「びっくりしたよ!だってアントニオ・バンデラスが空港に僕たちを迎えに来てたんだもん!」と言ってましてね。なるほど。似ていたかも。
 

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ちょっと時間が前後しますが、数日前に日本から帰ってきたときの写真も。
今回は、ルフトハンザで飛んだんですが、フランクフルトでの乗り継ぎで結構待ち時間があって、退屈するかと心配していましたが、無用の心配であった。
ワールドカップがドイツ開催だったからだと思いますが、フランクフルトの空港の中にはほとんど20mごとに、サッカーゲームが置いてあるのでした。これは、全く電気などの動力を使わない伝統的なサッカーゲームですが、これ、ドイツでは結構人気があって、大人も結構マジになって遊んでいます。飲み屋とかにも置いてあったりしてね。

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これを健登と楽しんでおりましたら、時間はあっという間に過ぎました。こういう原始的なものが人気ある国、という意味では僕はドイツは大好きですねー。
 
今回、ライプツィヒに着いたら、荷物が一つ着かなかった・・・。がっくり。ロストバゲージってイヤなんだよねぇ・・・手続きとかも面倒だし。
と思っていたら、今回は結構スムーズだった。翌日の午前中には届きました。ぱっくり割れていたけど・・・。中身は無事だし補償されるようなので、まぁいいか。この保障の手続きの対応も割と普通だった。最後に「ルフトハンザにお電話をありがとうございました」というので、「げ、お礼を言われてしまった」と、ちょっと驚いた。ルフトハンザもサービス向上しているんだろうか?
・・・いや、そんなことないね。ドイツ大好きといったばかりですが、サービス業はまったくダメなドイツの別の面も、フライトではバッチリ体験しました。
客室乗務員が、寝ている嫁さんの足をドリンクのワゴンで轢いていって、「おっと」だって。「おっと」ですよ。この人達、本当に謝らないもんね。
それから僕がトイレに行って戻ろうとしたらまた同じ人(名前覚えちゃったよ)がドリンクのサービス中で、通れない。しばらく待ったあとで、「ちょっと通してくれます?」といったら「ちょっと待ってくれる!?」と苦笑いしつつお答えになり(こっちはしばらく待ってから言ったんだけど)、通る僕を見ながら「『ちょっと』って言うけど、通す手間は『ちょっと』じゃないのよねぇ」とのたまわる。嫌味の一つも言いたくなったが止めておきました。あったまくんなぁ。僕、大人げないかしら?

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