ゲラでの通常生活、再開

ふう。午後の曳航、終わりました。そしてゲラのいつも通りの生活が始まっております。

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といっても、この週末はシーズンのオープニング・ガラコンサートだし、来週は「モスクワ、チェルヨムシュキ」の舞台オーケストラ稽古からプレミエだし、通常より濃いんですけどね。
トリノから帰ってきた翌々日は、ピアノ・ハウプトプローベでした。オーケストラのかわりにピアノ伴奏であること以外は本番と同じ条件の稽古です。体調崩して、ガラも控えて、これかよ・・・。まぁ仕方あるまい。体調管理も歌手の仕事の一部であるし、これは僕の責任でもあるわけです。劇場が最初から客演休暇を数時間多めにくれていればここまで体力の限界に挑戦しなくて済んだですけどね・・・。この写真は、「モスクワ、チェルヨムシュキ」で使う、旧ソ連の高級車「ヴォルガ」です。舞台装置として登場します。


一緒に写っているのは、リドチュカ役のフランツィスカと、セルゲイ役のカーステン。ポーズをとってくれと頼んだ覚えはないんだけどね・・・。

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後ろに見えるのは、チェルヨムシュキ地区の住宅です。

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さて、全然関係ないですが、今うちには猫がいます。バレエの史ちゃんが飼っている猫を預かっているのです。
史ちゃんは、今シーズンからゲラを去り、ドイツ最北端に近いロストックの劇場に移るのですが、この家探し、引っ越しなどの忙しい時期、家で猫のリンゴちゃんを預かることにしたのでした。
史ちゃんが遠くに行っちゃうのはすごく残念。せっかく仲良くしていたのになぁ。でも、また時々は会えると思う。健登もすごく残念がってます。このロストックの劇場、インテンダント(総裁)が、今このオペレッタを演出しているピオンテック氏なんですね。偶然だけど。このピオンテック氏、語学の才能がすごくて、結構日本語もしゃべるんですよ。いきなり僕のところに来てぼそっと日本語で言うことがまたおかしかったりしてね。他の人には全然わからないから、他の人に聞かれると都合の悪いことは日本語でしゃべりかけてきたりしてね。振り付け師がすごく調子に乗っちゃったときは「今日は、踊りの人はちょっと変です。お酒を飲み過ぎたとおもうよ」なんて言ってきた。
偶然といえば、数日前にエージェントから連絡があって、このピオンテック氏演出のロストックでのオランダ人の話を持ってきたんだけど、新作オペラのコジマの稽古時期とバッチリ重なってしまって無理。残念だったー。オスナブリュックもそうだったけど、「さまよえるオランダ人」はもう一度絶対やりたいんだけど、なかなか実現しませんわ。

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で、猫の話に戻ると、この猫ね、子猫だったのがぐんぐん大きくなってしまったのだが、やっぱりまだ性格は子猫だね。変なカッコで寝るしねー。嫁さんがパソコンの前に座っているとキーボードと嫁さんの間にぐりぐり割り込んで、あげくに顔をタイプしている嫁さんの手に乗っけて寝てしまう。
こんなの、あり?

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