ヨーロッパでもっとも権威のあるオペラの情報誌である「Opernwelt」にゲラでの「Cosima」の記事が載りました。
劇場のリニューアルオープンのことも含めて、巻頭記事として大きく取り上げられています。
Opernweltのようなメジャーなオペラ雑誌の巻頭記事を飾ったことは、このプロダクションへのドイツのオペラ界の注目度が高いことを示しています。
記事の多くは、ゲラの劇場の歴史などにも割かれています。オペラ「コジマ」の初演の報告の部分では、ドイツのオペラ批評の常で、作品の説明と演出についての記述が大半を占めていますが、出演者に関する記述では以下のように述べられています。
Aus Besetzung ragt Teruhiko Komori als baritonal und auch beim halbnackten Dionysos-Tanz souveräner Nietzsche heraus. GMD Eric Solén koordiniert Schlagzeugbatterie und Harfenflor, Kitsch, Kuriosa und Wagners Digest.
歌手の中では、小森輝彦がバリトンらしい声と半裸のディオニュソスの踊りで卓越したニーチェとして抜きん出ていた。音楽総監督のエリック・ソレーンは打楽器群、ハープの響き、キッチュ、奇妙さとワーグナーのダイジェストの間でうまくバランスをとっていた。