今回のゲルリッツのコンサートのメンバーで、もしかしたら知り合いかも知れない、という名前をいくつか資料の中で見ました。一人はベルリン芸術大学で一緒だった韓国人ソプラノのエスター・リー。もうひとりは、全然面識はないのですが、僕がベルリン・シュターツ・オパー(ベルリン州立劇場)に「秘密の結婚」というオペラを見に行ったときに主役のカロリーナを歌っていたイタリア人ソプラノのダニエラ・ブルエラ。
このイタリア人ソプラノは軽いものをレパートリーにしている割に声が色っぽくて、とても気に入ったので良く覚えていたのです。でもまさかベルリン・シュターツ・オパーの歌手がゲルリッツくんだりに来ないだ...
ろうと思っていたのですが・・・。
二人とも本人でした。エスターの方も会うのは数年ぶり。「みんなMosso(僕のあだ名)はどこに行ったんだって言ってたよ」といわれました。わりと急に予定が決まって日本に半年居た後にゲラに来たからねー。あんまりみんなに連絡できなかった。
ところでダニエラとはもちろん歌手と客の関係でしかなかったので、彼女の舞台を何度も見に行ったことをいいました。話してみると共通の友人も少なくなくて、世界は狭いと改めて感じました。
僕はこの秘密の結婚は6回くらい見たんですけど、もちろん内容が良かったこともありますが、僕自身が東京室内歌劇場の公演で2000年の3月にロビンソン伯爵を歌う関係で何度も見に行ったのです。ちなみにうちの嫁さんは8回見てます。
このベルリンの秘密の結婚を演出したブロックハウスという人は、今年2月の藤原歌劇団のマクベスの演出をした人です。あのマクベスはかなり過激でしたね。
ダニエラはボンに1年半いた後にベルリンに移ってきたそうで、彼女にいわせるとイタリアではイタリア人にも仕事が少ないとか。
でも彼女のジルダは素敵です。アンナ・モッフォのジルダじゃないけど、ちょっとジルダにしては声の持つキャラクターが成熟しすぎというか色っぽすぎるかも知れないけど。
バスのイェンス・ムスガーは初対面でしたが、彼はラインスベルク音楽祭の稽古中に抜けてきていて、やはりラインスベルクで今稽古中の萩原潤氏と知り合いらしく「潤からよろしくといわれた」と。いやぁ狭いなあ。このイェンスは日本人の奥さんと結婚したばかりらしいです。写真はホテルのレストランでダニエラ、イェンスと3人で。
2001年6月26日(火)スクリプトで読み込み