夜の8時頃、電話が鳴りました。誰かと思えば、うちの劇場の前GMDのガブリエルでした。ちょうど今ゲラに来ているという。今はシュトゥットガルト・フィルハーモニーのGMD(総音楽監督)です。僕より4つも年下なんだけど、着々と世界的な指揮者としてのキャリアを築いていますね。
相談があるから、ちょっと寄っても良いかというので、もちろんOKしました。
話は何かというと、彼の指揮するシュトゥットガルト・フィルハーモニーの新しいCDがでるらしいんですが、既にこの段階で日本から注文が入っているという。今までのCDも日本で売れてるようですしね。で、ここでガブリエルが思いついたらしい。「日本でも売れるなら、ライナー・ノートを日本語でも付けよう」ってね。で「俺は、テルヒコよりドイツ語と日本語がちゃんとしゃべれるやつを知らない。ドイツ語がそれだけ使えるんだし、想像だと日本語もその程度にはしゃべれるんだろ?」ってね、どこまでマジかしらんけど、僕にライナー・ノートを訳してくれないかというんですよ。
僕は音楽学者じゃないからね。ちょっとどうかなぁ・・・と思って、とりあえず見るけど、難しそうなら他のひとを紹介するよ、って言っておきました。で、ガブリエルが帰ったあとに見たみたんですが、うーん、これなら何とか僕でも訳せるかな、と思いはじめて、今もう作業をしてます。へへ。
今週は「ヴァネッサ」があります。今日は少しさらったけど、やっぱり難しいな、この音楽にのるのは・・・。スイスから高校時代からの友人が来るので、しっかりやらんと。