Konzert für Sie アルテンブルク・プレミエ


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ふう。昨日まで三日連続で本番でした。いろいろあって日記を書けませんでした〜。この新聞記事はゲラの方のプレミエの記事です。最後の「アリヴェデルチ・ローマ」で僕がソプラノ二人の肩を抱いて歌っている写真が載ってるので、出しておきます。記事の本文にはあんまり僕のことは書いてないんですけどね。オペラよりオペレッタや流行歌が中心のプロでそっちが主に取り上げられているので。


いま、けっこう書き仕事・・・前の日記のエントリに書いたCDのライナーノートの訳とか、もろもろ・・・がたまっていて、それを片づける傍ら、日記を書いていたりして。
 
本番三日連続でしたが、その前の日にVanessaのGPがあったので、実質的には四日連続みたいなもんです。「ヴァネッサ」は4ヶ月ぶりで、しかも音楽も段取りも難しいのに、予定されていた舞台での立ち稽古が急に中止になってしまって、我々はかなり面食らいました。音楽稽古が一回でもうすぐにGPですよ。
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あんなにむずい音楽なのに。歌手にとって難しいだけじゃなくてオケにとっても難しいわけで、彼らも4ヶ月弾いてないものを一度のGPでやるわけですから、指揮者のソレーン氏は当然オケの制御で手いっぱいです。あれだけGPで歌がめちゃくちゃになってのに歌へのダメ出しはぜんぜんなかった。ソレーン氏はあとで言ってたけど「あんなに音楽的にひどいVanessaの舞台稽古は初めてだ」と。それでもオケに時間を使いたくて、歌の箇所の返しが出来なかったわけです。
まぁ皆なれているし、僕も自分がどこで間違ったかはわかっているから、本番は直したけども。稽古はとらないで欲しかったな・・・。
Vanessaの舞台写真は、サイトにアップしてなかったかな・・・。アルバム作ろうかな、また。
 

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今はジュネーブに住んでいる高校の後輩で、一緒に音楽部でオペラ体験をした仲間が、このヴァネッサを見にゲラまで来てくれました。久しぶりに会ったなぁ。話していて思い出したんだけど、プラハのコンサートにも来てくれていたんだった。その時はご夫妻でロンドンにいたんだな。今はご主人が外交官としてジュネーブに来ているのでした。お子さんが健登よりちょっと小さいくらいで、いやぁ気が合っちゃってね。良く遊んでました。
 

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この間、レパートリーのリストを作ってみたのですが、ここのトップに来ているのが、高校の文化祭でのオペラ「ファウスト」。これが僕のオペラ歌手としての原点で、楽譜も読めない僕がむりやりオペラの舞台にのって(のせられて?)しまったのが始まりだったんですね。そういう偶然を用意してくれた音楽部には大変感謝していて、卒業してから後輩の指導に行ったり、OB・OG会の組織作りなどをしたりして。そういう活動を共にした仲間というのは、いつまでたっても「同じ釜の飯を食った」という感じがするものですね。わざわざゲラまで来てくれて嬉しかったなぁ。

“Konzert für Sie アルテンブルク・プレミエ” への2件の返信

  1. こんにちは。
    そうです、本当に「同じ釜の飯を食」いましたね。
    でも実は私、小森先輩の制服姿は見たことないんですよ。
    2学年離れていたから現役高校生のときの先輩はあまり知らなくて。
    そういう意味で、今回、ファウストに出ることになったいきさつを聞かせてもらえたのは
    収穫でした。
    その節は本当にお世話になりました。
    ヴァネッサ、面白かったです。
    特に第3幕以降、老医師の「オンステージ」から目が離せなくなりました。
    舞台演出はさながら一幅の絵画のようで、独特の美しさで。
    そうそう、小森先輩(ああここでもこう呼んでしまう。10代のときに染み付いた習慣はなかなか変えられないものです)が
    劇場に張り出された掲示を見て
    「やべオレ明日本番だ」
    と焦っていたのも印象的でした。
    そのくらい、プロにとっては本番が日常なんだなあ。
    健登君と啓一郎は本当に気が合ってましたね。
    やっぱり健登君の包容力ゆえだと思います?。
    小森家全体の雰囲気が啓一郎をリラックスさせたんだろうな?。
    ということで、今回、念願のゲラ訪問が実現できて本当によかったです。
    ぜひ携帯ローマ字メール打ち名人のM先輩にもゲラ訪問をお勧めしなくては!

  2. >チャーシューさん
    書き込みありがとう。楽しかったね。ほんとに来てくれて嬉しかったですよ。ジュネーブにも行けるといいんだけど。
    そう、あれは予定外というか、割と急に変更になった本番で、僕は知らされていなかった。前日になって本番を知るというのは、まぁまずいよね。
    でも、やぱりプロだからこういう本番の日常を送っているとは限らないです。音楽家の中でも職種によるし、日本だとこんな事はあり得ないし、本番の数自体がこんなに多くないと思う。

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