何だか昨日の日記を見ると、ロイターさんが激怒していたのににっこりして写真に写っていて変な感じですが、この写真は休憩の始めに撮ったものです。つまりこのときはまだ花火は打ち上げられてはいなかった。
さて、今日は花火無しで行くんだろうか?
それも関心事ではありましたが、僕にとってのもっと大事なテーマは、今日の本番を無事に終えた後に一刻も早くホテルに戻って荷造りをして睡眠をとって明日のリゴレットに備えることでした。
>何しろ今日の本番は夜中の12時半に終わったわけで、明日のリゴレットは昼の14時半に開演。その14時間の間にやることが多すぎる!
おまけに今日のコンサートではリゴレットのパートの大半を「イタリア語で」歌ったのに、明日はドイツ語なのです。同じ作品を違うバージョンでやるのは本当に気をつけないとひどいことになります。僕はこれを昨年7月のモーツァルト劇場のフィガロの結婚で味わったのですが・・・。(これは日本語訳詞のことです、主に。2種類の日本語訳が頭の中にあるというのは思いの外大変なことでした。)
それにテンポもルバートも全部違うわけで、特にアルテンブルクでのリゴレットを振るオスカンプさんはかなり極端なルバートをする人であるからして・・・。
とにかく終わって、他のメンバーと別れを惜しみつつホテルに戻りました。何人かのメンバーはコンサート会場から直接帰途についたので。
今回ダニエラ・ブルエラという素晴らしいソプラノと共演できたことは非常に良かった。彼女はかなり軽いソプラノだというつもりらしいけど、イタリア人だからなのか、しっかり地に足が着いた発声というか、軽いだけのふらふらしたようなはいソプラノではなく、とても説得力のある歌を歌います。一緒に歌うところはほとんどなかったけどバスのイェンス・ムスガーも良かった。彼は来シーズンからホーフで専属契約があるそうで、ゲラとホーフはそれほど遠くないので、また逢えることもあるかな。
このメンバーでまた共演できると良いなぁと本当に思います。ロイターさんがまた呼んでくれれば良いんだけど。ロイターさんはツヴィッカウのタンホイザーでヴォルフラムとして僕をリクエストしてくれたらしいけど、劇場の方がゲストを呼ぶお金がないとか・・・。でももう一度話をしてくれるといっていました。ヴォルフラムって魅力的な役ですからね。
花火は結局かなり「地味」に鳴ってくれました。で、演奏後、カーテンコールの前に10分間花火だらけの時間を作ることにしたようで、その時はすごかった。お客さんは昨日よりも喜んでいましたね。
写真は開演前に男性歌手3人で撮った写真です。何だか気が合いましたね、彼らとは。うむうむ
2001年6月30日(土)スクリプトで読み込み