ドイツ語でドン・ジョヴァンニか・・・

今日、来期からGMD(音楽総監督)に就任する、Gabriel Feltz氏と歌手の会合がありました。彼は確かに若くて29歳だけど、すでにリューベック、ブレーメンの劇場で指揮者として働いていて、劇場のことは良くわかっているようでした。
彼のここGeraので第一作になるドン・ジョヴァンニの事が話題になり、明日から急遽音楽稽古が始まることになってしまった。今リゴレットに関わっているメンバーが結構そのままドン・ジョヴァンニに出るので、みんな大変です。いつ譜読みをするんだ?

僕の場合はもう何度もやっているので慌てることはない・・・と言いたいところですが、もちろんドイツ語...

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衣装あわせ

今日リゴレットの衣装合わせがありました。
今回、衣装の出来は結構芝居に影響するのですが、肝心の上着がまだ出来ていなくて、それは試着できませんでした。

序曲で、僕の一人芝居があるのですが、そこでリバーシブルの上着を着替えなくてはいけないのです。当然リゴレットとしては背中にこぶがあるので、そのこぶに引っかかってスムーズに着替えられないようだと困ります。それでそのへんをしっかり確認したかったのですが、それは次回の衣装合わせまでお預けだなぁ。

コートやズボンの色はワインレッドですが、これはなかなか良い色で気に入りました。

写真をアップしたい...

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新聞の取材

僕の記事が、リゴレットのプレミエとの関連で新聞に載ることになりました。
いくつかの新聞に記事が掲載されるようですが、そのうちの一つ、東テューリンゲン新聞には1ページまるまる僕の記事が出るとのこと。まじですかい?

家族の写真も出したいとか言われてしまった。急いで選ばにゃ。...

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メキシコにはWがない?

今日もいい天気でした。郊外のモールに買い物に行ったらなの花畑が綺麗だったので写真を撮ってきました。

リゴレットの稽古は今日も1幕の舞踏会のシーン。
また合唱の皆さんの振り付け待ちの時にテノールのオマール君と話していたのですが・・・。
メキシコでスペイン語が話されているのは知っていたのですが、意外な事実が!
メキシコ人が話すスペイン語にはWがないんですって。といっても書くときはちゃんとWと書くんだけど、発音はBになっちゃうそうです。まぁ方言みたいなものかな?
だから彼はドイツ語で歌うときにWが慣れていないもんだから、逆にBも全部Wで言っちゃう癖...

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リゴレット立ち稽古

リゴレットの稽古は、1幕1場を除いて一応段取りがつきました。
最初の場面がまだ稽古されていないわけですが、これにはわけがあります。
舞台上のバンダが予算の関係で生演奏で出来ない・・・つまり録音で済ませなくてはいけない・・・ことがはっきりした時点で、指揮者のオスカンプさんが、出来るだけ早い段階でこのバンダの音楽を録音して、その本番用の録音で立ち稽古をして欲しいと主張したのです。それでその録音が出来るまで後回しになっていたわけです。

この舞踏会の場面には2頭の馬の像がまんなかにあるのですが、稽古場にもう本物が出来て来ていました。銀の2頭の馬!

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健登は1歳になりました

昨日で息子の健登が1歳になりました。
ドイツに来てから2ヶ月あまり。だいぶここの環境にも慣れてきたと思います。
生後9ヶ月くらいで12時間も飛行機に乗らなくてはいけなかったり、住む家も、気候も、他の環境もかなりかわったのに、今のところは元気で育ってくれて嬉しい限りです。

今日は休日なので、健登の誕生日にあわせてベルリンから遊びに来てくれている、ソプラノの森川栄子さんと一緒に、ゲラ郊外のWetterzeubeという村に出かけました。

その村のヤギ農場の記事を森川さんが読んで、そこで直売のチーズを買おう!という事になったわけです。この農場はBi...

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稽古場

リゴレットの稽古は3幕に入り、今日で一応4重唱までが片づきました。来週になると合唱が稽古に参加してくるので、2幕の僕のアリアなどはより細かく稽古できることになります。

このゲラの劇場はいくつかの舞台というかホールというか、上演に使える場所を持っているのですが、そのうちの一つの「Kammerspiele」という小さな小屋を、今リゴレットの稽古用に使っています。
客席全部をばらして稽古用にしているので大体実寸で稽古が出来るのですが、客席を入れるとなると200〜300席くらいになるんでしょうかね。小さめのコンサートホールくらいの空間です。
とはいっても演劇用の...

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劇場の音楽監督が決定

やっと暖かくなってきて嬉しい限りです。
日本でも自民党の新総裁が決まったりしたようですが、僕らの劇場では新GMD(音楽総監督)が決まって発表されました。
前にも書いたかも知れませんが、Prof.Rolf Reuterさんというドイツ音楽界の重鎮であるベテラン指揮者が今シーズンからうちの劇場のシェフ、つまりGMDに就任するはずだったのですが、オケとの折り合いが悪く、彼はキャンセルしたのです。それで今シーズンにこの劇場に来る全ての客演指揮者は来期からのGMD候補であり、「試験」としての客演をする事になっていました。
少し前の段階で、10人いる候補が実質3人に絞られて...

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リゴレットの稽古本格化

リゴレットの稽古もイースターの連休を終えて本格的になってきました。
昨日と今日は2幕のリゴレットのアリアとジルダとの二重唱に取りかかりました。
ドイツ語での上演だし、ドイツ人の演出家だし、かなりいわゆる「イタリアオペラ」からは遠い感じの公演になりそうです。
といっても音楽的に面白くないものというわけではなく、指揮者のオスカンプさんはオランダ人ですが国際的に活躍している人でイタリアオペラの伝統は熟知しています。
ただ、良くも悪くもドイツの演出家主導型の今のオペラ界の雰囲気もあるし、このオスカンプさんはGMD(音楽総監督)のポストの候補者であり、いわば試されて...

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