GP

今日はゲネプロ。
昨日通してあるので、そんなに硬くならずに出来るかと思いきや・・・。
昨日のHPの後のダメ出しが終わったのがなんと11時。稽古自体は9時頃終わったのに・・・。まぁ一応タイトル・ロールですから。ダメが多いのもわかるし、多いから最後に回されるのもわかるんだけど。一応身体的・心理的負担も一番多いと思うんだけどなぁ。
それで今日のGP。アメリカの歌い手集団がなにやら客席に。聞いた話では、彼らはここアルテンブルクでマスタークラスをやって、その発表会としてリゴレットの演奏会形式での上演をするとか。それで見学に来ていたのですね。

昨日のHPのダメ...

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リゴレット、始めての通し稽古

今日はリゴレットのHPでした。HP(ハウプト・プローベ)というのは、照明も衣装もメイクもありで、オーケストラと行う、まぁほぼ本番と同じ様にやる通し稽古です。
今回ダブルキャストだったこともあるのですが、これが実が僕にとっての初めての通し稽古!ピアノで通し稽古を出来なかったのです。
日本でのオペラ公演の常識からすると信じられないことです。HPでは、照明の都合やら舞台装置との関係、指揮者の角度やモニターの見え具合などを全て本番通りにしなくてはいけないわけで、まず衣装が歌いにくくないか、靴が滑らないか、小道具がうまく準備できるかなどをまず通し稽古で確認してから、段階的に本番...

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マントヴァ公役のテノールが交通事故

もうリゴレットも初日まで1週間を切り、僕が歌う稽古はHPとGPだけ。
・・・のはずだったのですが・・・

マントヴァ公爵を歌うシュルツ氏が自動車事故で鎖骨を折ってしまい、歌えなくなってしまいました。急遽探して、コットブスの劇場のテノールを代役として呼ぶことになりました。
それで、彼に段取りなどを覚えてもらうための稽古が追加になってしまったのです。

我々が使っている版は、フェルゼンシュタインの作ったものにさらに手を加えたものなので、このドイツ語役で歌ったことのある人は存在しません。ただ、このフェルゼンシュタイン版を歌える人なら、多少の違いはこの...

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ドイツ語でドン・ジョヴァンニか・・・

今日、来期からGMD(音楽総監督)に就任する、Gabriel Feltz氏と歌手の会合がありました。彼は確かに若くて29歳だけど、すでにリューベック、ブレーメンの劇場で指揮者として働いていて、劇場のことは良くわかっているようでした。
彼のここGeraので第一作になるドン・ジョヴァンニの事が話題になり、明日から急遽音楽稽古が始まることになってしまった。今リゴレットに関わっているメンバーが結構そのままドン・ジョヴァンニに出るので、みんな大変です。いつ譜読みをするんだ?

僕の場合はもう何度もやっているので慌てることはない・・・と言いたいところですが、もちろんドイツ語...

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衣装あわせ

今日リゴレットの衣装合わせがありました。
今回、衣装の出来は結構芝居に影響するのですが、肝心の上着がまだ出来ていなくて、それは試着できませんでした。

序曲で、僕の一人芝居があるのですが、そこでリバーシブルの上着を着替えなくてはいけないのです。当然リゴレットとしては背中にこぶがあるので、そのこぶに引っかかってスムーズに着替えられないようだと困ります。それでそのへんをしっかり確認したかったのですが、それは次回の衣装合わせまでお預けだなぁ。

コートやズボンの色はワインレッドですが、これはなかなか良い色で気に入りました。

写真をアップしたい...

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新聞の取材

僕の記事が、リゴレットのプレミエとの関連で新聞に載ることになりました。
いくつかの新聞に記事が掲載されるようですが、そのうちの一つ、東テューリンゲン新聞には1ページまるまる僕の記事が出るとのこと。まじですかい?

家族の写真も出したいとか言われてしまった。急いで選ばにゃ。...

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リゴレット立ち稽古

リゴレットの稽古は、1幕1場を除いて一応段取りがつきました。
最初の場面がまだ稽古されていないわけですが、これにはわけがあります。
舞台上のバンダが予算の関係で生演奏で出来ない・・・つまり録音で済ませなくてはいけない・・・ことがはっきりした時点で、指揮者のオスカンプさんが、出来るだけ早い段階でこのバンダの音楽を録音して、その本番用の録音で立ち稽古をして欲しいと主張したのです。それでその録音が出来るまで後回しになっていたわけです。

この舞踏会の場面には2頭の馬の像がまんなかにあるのですが、稽古場にもう本物が出来て来ていました。銀の2頭の馬!

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稽古場

リゴレットの稽古は3幕に入り、今日で一応4重唱までが片づきました。来週になると合唱が稽古に参加してくるので、2幕の僕のアリアなどはより細かく稽古できることになります。

このゲラの劇場はいくつかの舞台というかホールというか、上演に使える場所を持っているのですが、そのうちの一つの「Kammerspiele」という小さな小屋を、今リゴレットの稽古用に使っています。
客席全部をばらして稽古用にしているので大体実寸で稽古が出来るのですが、客席を入れるとなると200〜300席くらいになるんでしょうかね。小さめのコンサートホールくらいの空間です。
とはいっても演劇用の...

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劇場の音楽監督が決定

やっと暖かくなってきて嬉しい限りです。
日本でも自民党の新総裁が決まったりしたようですが、僕らの劇場では新GMD(音楽総監督)が決まって発表されました。
前にも書いたかも知れませんが、Prof.Rolf Reuterさんというドイツ音楽界の重鎮であるベテラン指揮者が今シーズンからうちの劇場のシェフ、つまりGMDに就任するはずだったのですが、オケとの折り合いが悪く、彼はキャンセルしたのです。それで今シーズンにこの劇場に来る全ての客演指揮者は来期からのGMD候補であり、「試験」としての客演をする事になっていました。
少し前の段階で、10人いる候補が実質3人に絞られて...

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