夜10時まで明るいのです

夏至が過ぎましたが、いやーやはりドイツの夏は日が長い。びっくりしちゃいます。
この時期は8時くらいに外を見てみると、日本人の僕としては「ああ、夕方だなぁ」とか思っちゃって、夜だという気がしません。もうドイツに住み始めて6年目になるけど、慣れませんねぇ。わかっちゃいるんだけど。

これはちなみにうちのベランダからとった夕焼けです。やっと天気が良くなってきたところで久しぶりに綺麗な夕焼け。でも、これ、夜の10時半ですぜ。
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二回目のリゴレット本番

今日は二回目のリゴレット本番でした。実に2週間あいたのです。
リゴレットの公演自体は16日にもあったのですが、その日はダブルキャストのもう一人のリゴレットであるミヒャエル・ユンゲ氏が歌ったので、僕はその次の第3回公演を歌ったわけです。あと2回あるのですが、27日は僕がポーランド国境近くのゲルリッツというところでコンサートを歌う関係でもうミヒャエルが歌うことになっていて、最後の7月1日をまた僕が歌います。5回を二人で分けるわけです。

さて、このドイツのオペラハウスの「レパートリーシステム」ですが、これについては何度か「恐ろしいものだ」と思ってきました。逆にこのレ...

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アルプスの少女ハイジ

ハイジが今日終わりました。
どのハイジかって?もちろんアルプスの少女ハイジです。まぁHeidiだからハイディだけどね。はっきり言って殆ど毎回見てましたね。でも日本のアニメだと思っている人は少ないんじゃないかなぁ。スイスのお話だし、なんといっても当時のヨーロッパの町並みや山の描写などが本当に見事なんです。フランクフルトの町並みを見たときはびっくりしました。ちゃんと取材したんでしょうねー。素晴らしい。

いまのスタジオ・ジブリ系列作品という事になるのかな。未来少年コナンとかナウシカとか、トトロはもちろん、おもひでぽろぽろとか、ラピュタも好きだし、もののけ姫はベルリン...

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リゴレットの批評

テューリンゲン州とザクセン州のあわせて4紙に批評が載りました。

そのうちライプツィヒ・フォルクスツァイトゥングにはカラー写真が載ったので、ここに載せてみます。この写真は、第2幕の僕のアリアの場面ですね。宮廷の佞臣たちが杖で僕を突いているわけです。佞臣達に囲まれて、つえで突かれながら「娘を返せ!」と叫んでいるところです。
ここの場面は結構運動量的にハードでした。アリアの前奏までは、...

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プレミエ無事に終了

リゴレットのプレミエ(初日)、お陰様で無事に終えることが出来ました。

チケットの売れ行きは大変良いと聞いていましたが、やはり満員。プレミエというのは独特の盛り上がりがあるものですね。客席の盛り上がりもさることながら、舞台裏の盛り上がりも大変なものでした。

日本でもオペラの本番の日に、お世話になったスタッフや共演者の皆さんにプレゼントや差し入れをすることは良くありましたが、ドイツではプ...

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GP

今日はゲネプロ。
昨日通してあるので、そんなに硬くならずに出来るかと思いきや・・・。
昨日のHPの後のダメ出しが終わったのがなんと11時。稽古自体は9時頃終わったのに・・・。まぁ一応タイトル・ロールですから。ダメが多いのもわかるし、多いから最後に回されるのもわかるんだけど。一応身体的・心理的負担も一番多いと思うんだけどなぁ。
それで今日のGP。アメリカの歌い手集団がなにやら客席に。聞いた話では、彼らはここアルテンブルクでマスタークラスをやって、その発表会としてリゴレットの演奏会形式での上演をするとか。それで見学に来ていたのですね。

昨日のHPのダメ...

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リゴレット、始めての通し稽古

今日はリゴレットのHPでした。HP(ハウプト・プローベ)というのは、照明も衣装もメイクもありで、オーケストラと行う、まぁほぼ本番と同じ様にやる通し稽古です。
今回ダブルキャストだったこともあるのですが、これが実が僕にとっての初めての通し稽古!ピアノで通し稽古を出来なかったのです。
日本でのオペラ公演の常識からすると信じられないことです。HPでは、照明の都合やら舞台装置との関係、指揮者の角度やモニターの見え具合などを全て本番通りにしなくてはいけないわけで、まず衣装が歌いにくくないか、靴が滑らないか、小道具がうまく準備できるかなどをまず通し稽古で確認してから、段階的に本番...

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マントヴァ公役のテノールが交通事故

もうリゴレットも初日まで1週間を切り、僕が歌う稽古はHPとGPだけ。
・・・のはずだったのですが・・・

マントヴァ公爵を歌うシュルツ氏が自動車事故で鎖骨を折ってしまい、歌えなくなってしまいました。急遽探して、コットブスの劇場のテノールを代役として呼ぶことになりました。
それで、彼に段取りなどを覚えてもらうための稽古が追加になってしまったのです。

我々が使っている版は、フェルゼンシュタインの作ったものにさらに手を加えたものなので、このドイツ語役で歌ったことのある人は存在しません。ただ、このフェルゼンシュタイン版を歌える人なら、多少の違いはこの...

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