ゲラに戻って

ゲラに戻ってきて5日。やっと一息つきました。
というのは、今日は「ランメルモールのルチア」の本番だったのです。火曜に帰ってきて、水曜から「ルチア」と4月にプレミエを迎える「フィレンツェの悲劇」の稽古を昼夜昼夜と続けていて、明日の日曜はオフなわけで。
この「ランメルモールのルチア」は、僕がいない間は当然公演できなかったので、今回は3ヶ月ぶりの公演。指揮者とエドガルド役のテノールが変わることもあって、昨日はメイクがないこと以外は本番通りのオーケストラでの通し稽古がありました。このエンリーコ役はどうも歌いにくくて大変だと思っていたのですが、マンドリカを歌ったすぐ後だからか、...

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Arabella 〜アラベッラ〜

Arabella 〜アラベッラ〜
Richard. Strauss / R.シュトラウス
image マンドリカ役
2003年1月31日〜2月9日
新国立劇場オペラ劇場
image
指揮:若杉弘 / 演出:鈴木敬介

アラベッラのゲネプロ

だいぶ間があいてしまいましたねぇ・・・。すいません。

昨日は「アラベッラ」のゲネプロでした。
今回のプロダクションは1998年に新国立劇場と二期会の共催という形で初演されたものの再演です。
新国立劇場では、再演の場合は、初演の時とは稽古の条件が変わってくる「約束事」があるようで、たとえば、舞台でのオーケストラとの通し稽古(OHP)はありません。舞台ではピアノでの通し稽古(KHP)とゲネプロの2回しか行われません。
こんな難しい作品を上演するのに、「再演はこの条件でやることになっているので」と言う理由で、オケでの舞台稽古が1度しかできないというのは、...

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藤原歌劇団の「椿姫」

昨日、藤原歌劇団公演の「椿姫」に行ってきました。友人からチケットをもらったのです。

この藤原の年始の「椿姫」はもう恒例になっているんですね。日本で「椿姫」は、これはとにかくチケットがよく売れるんだそうです。他のオペラとは全然売れ行きが違うという話ですから、この毎年恒例の行事としてこの「椿姫」に目を付けたのは、大当たりだったわけですね。
レナート・ブルゾンがジェルモンを歌うと言うことで、それを楽しみにしていったのですが、ブルゾンももちろん良かったですが、ヴィオレッタを歌ったボンファデッリというソプラノがとても良かったです。
まず美貌で、しかも声がしっかりし...

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2003年初日記

新年明けてから、初めての日記です。
年末の第九の嵐で、やはり結構疲れて、その疲れを新年に持ち越してしまいました。
第九は歌う部分は決して多くないけれど、1週間で5回本番というのはやはりちょっとアブノーマルでした・・・。

ゲラに来てから良く思うのですが、ステージに出る時間がどんなに短くても、歌う箇所がどんなに少なくても、「本番」というのは疲れるものですね。お客様の前に自分をさらすという行為が、歌う量の多い少ないにかかわらず一定のエネルギーを消費させるのだと思います。

ですから、この第九はやはり大変でした。
それに東京での3回は、毎回違う...

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第九

東京での第九3回が終わりました!
今日はサントリーホールでしたが、3日間、毎日場所を変えて同じ曲をやるというのはちょっと不思議な気分でした。音響はかなり違いますからね。他のソロの皆さんに言わせると、サントリーホールが一番歌いにくいと言う話でしたが、僕としてはどのホールも気持ちよく歌えました。

そして、僕は今回のこの一連のコンサートで、第九が大好きになりました。
もともと第九は好きな曲ではあったのですが、年末になるとどこもかしこも第九をやるし、何だか食傷気味というわけでもないですが、すこし第九と僕のと関係はマンネリになりつつありました。
2年前...

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