Richard Strauss ”Arabella” Mandryka

2003 年の1・2月、新国立劇場におけるR.シュトラウスのオペラ「アラベラ」でマンドリカ役を歌うことになりました。ちょっと表紙のメッセージや掲示板にも書いたのですが、この役は長い間僕の「夢の役」だったので、今回この役を歌えることになって本当に嬉しく思っています。

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ルチアの本番 二回目

2002.06.03
サッカーの話ばかりになってしまって、土曜日のルチアのことを書くのを忘れてしまいました。

表紙のメッセージに書いたとおり、エドガルド役のスヴァテンコがキャンセルしたため、ピンチヒッターの歌手が公演当日にやってきました。急なことだったので、ドイツ語でエドガルドを歌える人が見つからず、彼だけイタリア語で歌いました。

これがまた、意外に大変なんですよね。こういう体験は初めてだからもちろん居心地は悪いんだけど。
エドガルドとエンリーコの二重唱は、彼が最近歌ったことがないと言うことで場面が丸ごとカットになってしまった。まぁ仕方がな...

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ルチア

今日はこれからルチアのプレミエです。

でも、今日朝からやっていたのは、バスルームのシャワー用折り畳み仕切り(?)の設置であります。プレミエの日にそんなことするなって?
いや、数日前に通信販売で注文したこの仕切りが届いて、はやく取り付けたかったんですが、今回はちゃんとしたドリルが必要なことが判明。でもルチアの稽古が詰まっていて、ドリルを買いに行く暇がなかった。昨日はプレミエ前日で稽古がなかったので、はれてドリルを買いに出かけられたという次第です。

これを取り付けないと、のびのび(?)シャワーが浴びられないので、早く取り付けたかったのです。
そ...

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アルテンブルクでの「ドン・ジョヴァンニ」プレミエ

今日はこれからアルテンブルクでの「ドン・ジョヴァンニ」プレミエです。その前にGMDのフェルツ氏のお宅に招かれているのですが。遅めの朝食を一緒にしようと言うことで。(一度目の朝食はもう朝6時に健登と一緒に食べちゃいましたが)
結構ドイツ人の交際の仕方としてブランチを一緒に楽しむというのはよくやることのようですね。

一昨日は今日のプレミエのためのGPだったのですが、一度の通しだけで照明から道具から全てうまく行くわけもなく、2度ほど止まりましたね。アルテンブルクの方が若干舞台が小さいので、走り回るジョヴァンニとしてはスタートのタイミングを変えないと袖まで走り込んでし...

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死の都市

今日は、僕にとっての「死の都市」初日でした。
お客さんもたくさん入って、とても良い公演でした。僕もたくさんブラボーもらったし。
このフランク・フリッツ(ピエロ)両役は、僕が今までゲラで歌った役の中ではいちばん出番が少ない役で、今日は待ち時間が長い本番というのを久しぶりに味わいました・・・ってのも変だけど。
本番の中で、楽屋で待つ時間は、リゴレットでもドン・ジョヴァンニでもほとんどないので、そういう意味ではとても余裕を持って舞台に上がれますね。まぁ当たり前みたいな話なんですけど。
このフリッツのアリア「私の憧れ、私の幻想」は僕はずいぶん前からレパートリーとし...

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死の都市プレミエ

さっきプレミエを見て帰ってきました。テノールのマティアスは結局歌うことにしたようで、劇場のオペラディレクター、ブリューアー教授の、マティアスの不調に関する説明が開演前にありました。
・・・書いていたらえらく長くなってしまったので、エッセイとしてアップすることにしました。...

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Die tote Stadt 死の都市 エッセイ2

Erich Wolfgang Korngold
Die tote Stadt
(死の都市)
フランク・フリッツ両役
エッセイその2
さっきプレミエを見て帰ってきました。テノールのマティアスは結局歌うことにしたようで、劇場のオペラディレクター、ブリューアー教授の、マティアスの不調に関する説明が開演前にありました。

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Gustav Mahler “Des Knaben Wunderhorn”

G.マーラー作曲/歌曲集「子供の不思議な角笛」

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ゲラの劇場のフォワイエ・コンサートに二度目の出演。今回はマーラーの「子供の不思議な角笛」から数曲を歌いました。
他の曲の所でも同じ様なことを書いた気がしますが、この曲も長い間僕の「いつか歌いたい曲リスト」の中で暖められてきた曲たちです。

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肺病のドン・ジョヴァンニ

今日はドン・ジョヴァンニ本番でした。
1週間くらい前から咳が止まらず、一昨日耳鼻咽喉科に行ったのですが、気管の炎症がひどくて、一般人であれば特にひどい健康状態ではないけど、歌うということを考えると、歌っている最中に咳が出る危険が大きく、出来るなら歌わないほうがいい、といわれてしまいました。
ジョヴァンニはシングルキャストですからキャンセルするわけには行きません。昨日までは痰をとる薬と吸入、今日は咳を抑える薬に切り替えて、何とか乗り切りました。開演前に演出助手のエッカルトに頼んで、僕が気管の炎症で本調子でないことをアナウンスしてもらいました。

実際にはほと...

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