新演出オペラの稽古から解放されたと思いきや、はやくも来年3月にプレミエを迎える「フィガロの結婚」のコピー譜が一部届きました。
これはまた演出のブリューアー教授が、独自の訳詞を使いたいので、新たに楽譜を作り直しているわけです。
伝え聞いたとこ...
2020年5月以前の記事を格納してあります
2003.11.13
「第六の時」の稽古はいよいよ大詰めです。昨日ピアノでの通し稽古でした。コンプレットプローベとうちの劇場では呼ばれていますが、初めて照明、衣装が入り、オーケストラの代わりにオケピットでピアノが演奏する以外は本番と同じ条件です。
日本だと、こう言うことはあまりしないのだけど、このコンプレットプローベは歌手も全部巻き込んで、舞台の転換や照明の具合などをチェックする、言ってみれば舞台技術的な事が優先する稽古です。
転換がうまく行かないせいで、同じところを何度も歌わなくては行けないこともあります。日本だと全体的に歌手がより尊重されている気がす...
「第六の時」の立ち稽古は、指揮のGMDガブリエル・フェルツが昨日稽古に来たことで、僕が予想していたとおりの騒ぎになりました。
というのは、ガブリエルが他のコンサートなどで忙しくて稽古に来られない間、問題を未解決のまま立ち稽古がずっと進んでいたのです。
僕は常々スタッフに、「ガブリエルが来たら、今やってることが色々変更を強いられるぞ」と言っていたのです。ガブリエルが放っておくわけないですから。でもここまでの騒ぎになるとは思いませんでしたね。
まず一つ目の問題。作曲家で指揮者でもあるロートマン氏が稽古の指揮をしていたのです。でも、彼は指揮者としては、...
今実家から電話をもらって知ったのですが、今日の日本経済新聞夕刊に僕の記事が載っているようです。早速Faxしてもらいましたが、「若手オペラ歌手台頭」と言う見出しで、藤原歌劇団の高橋薫子さん、中鉢聡さん、二期会の幸田浩子さんと一緒に載っているようです。
日経文化部の方から取材を受けていたので、8月後半に載ることはわかっていたのですが、具体的にいつというのは知らなかったので。もうこれを見た人が今から日経買って見るというのは無理ですよね。残念。
結構大きくて素敵な記事でした。僕の写真はオランダ人のものが載っています。
機会があったら見てやって下さいね。...
昨日はピアノでの舞台通し稽古、今日はBO(舞台でのオーケストラ合わせ)でした。
昨日のピアノでの通し稽古では、初めて照明が入り、衣装とメイクが入って、もちろん舞台も本番通りなので、主に技術的なこと、段取り的なことが問題なく行くかどうかを試すのが重要になります。照明のタイミングが合わなかったり、あくべきドアがうまく開かなかったり、転換が予定通りに出来なかったりした場合は、何度も繰り返したりするので、歌手はあまりフルヴォイスで歌いません。芝居も本当に気合い入れてやっていると集中力も持たないしね。
でも僕は昨日の稽古では、声も芝居も抜くわけに行かず、フル回転で行きました。と...
ネガティブな話題なので今までは書かないでいたのですが、実はうちの劇場は今、重大な危機を迎えています。ドイツの経済が非常に悪い状態であることはご存じの方も多いかと思いますが、文化に対する国家予算がどんどん削られていて、今特にこのテューリンゲン州ではかなり大なたが振るわれようとしています。
うちの劇場は7年前に合併したばかりで、とりあえず閉鎖などの危機はないという話だったのですが、去年の11月に劇場全体の集会があって、その時にショッキングな発表がありました。
2008年まで劇場に対して予算が割り当てられることについて確約を得られたが、条件付きで、かなりのリストラを...
だいぶ間があいてしまいましたねぇ・・・。すいません。
昨日は「アラベッラ」のゲネプロでした。
今回のプロダクションは1998年に新国立劇場と二期会の共催という形で初演されたものの再演です。
新国立劇場では、再演の場合は、初演の時とは稽古の条件が変わってくる「約束事」があるようで、たとえば、舞台でのオーケストラとの通し稽古(OHP)はありません。舞台ではピアノでの通し稽古(KHP)とゲネプロの2回しか行われません。
こんな難しい作品を上演するのに、「再演はこの条件でやることになっているので」と言う理由で、オケでの舞台稽古が1度しかできないというのは、...
東京での第九3回が終わりました!
今日はサントリーホールでしたが、3日間、毎日場所を変えて同じ曲をやるというのはちょっと不思議な気分でした。音響はかなり違いますからね。他のソロの皆さんに言わせると、サントリーホールが一番歌いにくいと言う話でしたが、僕としてはどのホールも気持ちよく歌えました。
そして、僕は今回のこの一連のコンサートで、第九が大好きになりました。
もともと第九は好きな曲ではあったのですが、年末になるとどこもかしこも第九をやるし、何だか食傷気味というわけでもないですが、すこし第九と僕のと関係はマンネリになりつつありました。
2年前...
今日はオーケストラでの舞台通し稽古(HP/ハウプトプローベ)がありました。
自分の出番は序幕で終わるのですが、今日はオペラの最後までみました。
驚いたのは最後のバッカスのでのところで、アリアドネのいる岩山を左右に動かす転換は妖精を歌っている歌手達がやるんですね、この演出では。
その転換が上手く行かなくて一度止まりましたが。女の子3人であのでっかい岩山を動かすとはね。ちょっと驚きました。
昨日から演出家のレーマン氏が来日しています。昨日のアラベラの稽古のあとにザビーネに紹介されていましたが、今日のHPのあとに会ったら絶賛されてしまった。いい人...