G. Bizet “Carmen” Escamillo

友人としてまた人生の先輩としてつきあいは長くなってきたのに、ちっとも共演の機会がなかった指揮者の金井誠氏と初めてオペラで共演できました。演出はオルフェオで新国立劇場にデビューを飾ったばかりの岩田達宗氏。初日のカルメンが文化庁オペラ研修所の同期生で、「同じ釜の飯を食った」腰越満美さん。

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ゲラ入り

ついに新天地、ゲラに到着。
去年の11月のオーディション以来です。テューリンゲンののんびりした雰囲気はやはり良いなぁ。前に来たのはもう雪が降っている頃だったからずいぶん雰囲気が違います。やはりドイツは夏が良いですねぇ。劇場は中央駅から2分くらいのところ。切手収集が趣味の門番のおじさんに劇場の寮の場所を教わり、えっちらおっちら行きますと、部屋が狭い。

もうちょっと広いかと思っていたのに。まぁ仕方ないですね。早く良い家を見つけなくちゃ。...

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O.Nicolai Die lustige Weiber von Windsor

(ウィンザーの陽気な女房達) フルート氏役
このオペラはそれほど有名なオペラとはいえないと思います。台詞を挟んで進行するもので、僕が歌ったのは日本語ででした。1995年11月の藤沢市民オペラです。このときのアンナ役は、今や超有名な佐藤美枝子さん。僕の奥さんの役のフルート夫人は針生美智子さん。それぞれがこの年の春に行われた藤沢オペラコンクールの第三位と第一位だったのです。ちなみに僕は第二位でこのオペラにキャスティングされました。藤沢市民オペラというのは僕にとって特別な場所ですが、これについては他で書いているので割愛。

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健康保険に加入

ベルリンに戻りました。
ラインスベルクは田舎だけど・・・どのくらい田舎かって、スーパーが3軒くらいしかない・・・、とても気持ちのいい町です。前にも何度か来てるんですけどね。コンサートで歌うのはもう3回目だし。僕が参加した音楽祭はラインスベルク城というお城で行われているんですが、そのお城は湖の畔にあって、とても眺めがよいのです。カモもいるし。

ベルリンに戻って、やはりドイツに来てすぐコンサートやら移動が多くて疲れたからか、やはり鎖骨の辺りが痛いです。やっぱり医者に行くべきか?東京でかかったお医者さんには2週間ごとにレントゲンでチェックするように言われてますが、ま...

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コンサートは大成功

今日はコンサートの本番は夜なのですが、午前中に公開リハーサルをやるとのこと。変だなぁと思っていたら、コンサートのチケットが即日完売してしまって、あわてて企画したそうです。つまりゲネプロのお客様もお金を払ってきていると。

・・・ん、という事は声を抜いたり出来ないわけだ。まるまる2回、1日のうちに歌うのか。結構大変だ。
プログラムの前半はドイツのもの、フランスのもの等。後半はイタリアオペラ。

僕は後半のみの出演になります。

初っぱなからさまよえるオランダ人のアリア。すごい迫力(姿も)のバスバリトンです。特に「おお」と思ったのはドイツ人の...

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ラインスベルク音楽祭へ

何とか荷物をまとめて、友人達にまた山積みにしてもらって、ラインスベルクに向かいました。

その切符を買うついでに、ベルリンからゲラまで、トランク3つ(多分80kgくらいに増えてる)をドイツ鉄道のサービスで運んでもらう予約をしました。

ベルリンのツォー駅の長距離切符売り場はあいもかわらず大混雑しています。僕は切符を買うだけでなく、引き取りの日時や住所、配達の住所など、色々はなす事があったので当然時間がかかります。そうしたら列に並んでいたドイツ人の老人が、カツカツとこっちに歩いてきて「いったいあなたはそうやって時間をかけて我々を待たせることに誇りを感じている...

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携帯電話をゲット!

携帯獲得!

他をあたりました。こっちはちょっとドイツ・テレコムに比べるとシェアの上では旗色が悪い会社なのですが、知人が似たような条件で契約できたと言うことだったので行ってみました。

契約書を提出して数時間後に電話をすると、「もう回線は開いています」とのこと。喜び勇んで受け取りに行きました。バッテリーの充電キャパシティを最大にするために、すぐに充電して3回目の充電までは、使い切って一晩充電器につないでおくように言われたのですが、店を出てすぐに、もう日本に電話してしまいました! わはは。

それ以外の時間はベルリンの家で段ボールと格闘していまし...

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Verdi “La traviata” Germont

1999年11月プラハ国立歌劇場「椿姫」ジェルモン役
これは僕のオペラに関するヨーロッパデビューということでもちろん忘れられない公演ですが、それ以外の意味でも忘れ得ない公演となりました。
この契約は、僕がまだベルリンにいる頃に電車で5時間半のプラハまで日帰りでオーディションに行って勝ち取った(本当にそういう感じ)ものです。

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旧住居で、荷物の詰め替え

さて、この10日・11日の二日間で、色々なことを片づけなければ!
と言うのも13日の日曜日にベルリン近郊のラインスベルク(Rheinsberg)という町でコンサートがあるので、12日にはラインスベルクに向かわなければいけないのです。

まず何をするか。最初の仕事は荷物の詰め替え。

ベルリンで4年以上住んだ我が家には、今は日本人のピアニストが住んでいますが、僕らの荷物を段ボールにつめた状態で置かせてもらっているのです。で、ゲラの家が決まったら引越業者と一緒にまた来て運び出す、という算段です。でも今回、とりあえずゲラの劇場の寮に住むのですが、以下の条件...

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骨折かかえてドイツへ入国

いよいよドイツに入りました。半年続けて日本にいたのは留学して以来初めてのことでした。

まずは懐かしのベルリンへ。

ベルリンのテーゲル空港には、骨折を心配して友人達が迎えに来てくれていました。やはり声楽家で現代音楽を専門とするソプラノの森川栄子さんと、音楽学の博士論文を執筆中の小岩信治さん、その婚約者でやはり音楽学の木村恭子さんと、小岩君の「ベルリンでの両親」であるところのエーベル夫妻。

エーベル夫妻のメルツェセデス(メルセデスというとドイツ人に怒られる)で、宿泊する別の知人宅までドア・トゥー・ドアで大変助かりました。それどころか、重い荷物...

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