ゲラに戻りました

ベルリンに一泊した後、ゲラに戻りました。まさにさっき着いたばかりです。ゲラにも何度も来てくれている友人でメゾ・ソプラノの石井真紀さんのお宅で夕ご飯を一緒に食べた後に出発しました。2時間くらいは健登が寝ていてくれたので楽々来たんですが、最後の30分くらいは起きてしまって大騒ぎ。今ちょっと鼻がつまっているので、苦しいらしくてずっと泣いていました。

今回のロンドン滞在は非常に中身は濃かったものの、観劇というかなにも見なかったのがちょっと残念ではありました。いつもはここぞとばかりにミュージカルを観るのですが。最後(といっても1年半前)に見たライオンキングの感動はまだありあり...

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レッスン無事終了

昨日で5回のレッスンが終わりました。1時間ずつとはいえ、レッスンが毎日あるというのはなかなか大変なものです。特に彼の場合要求するものが多いというか大きいというか、妥協をしない人なので、よりよい結果を出すためには、レッスン中の集中力はもちろんですが、レッスンのあとに録音を聴いて次の日のレッスンを準備するというプロセスが非常に重要になってきます。
今回はオペラもミュージカルも観ないで1週間が終わってしまった。

まぁ録音をしなくたってもちろんレッスンは成立するわけですが、僕の場合は前のレッスンから1年半たってやっとまたロンドンに来ることが出来て、しかもここロンドンに...

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ロンドン滞在

引き続きロンドンでレッスンを受けております。昨日までの3回のレッスンでリゴレットの大半を終えました。

昨日、レッスンの前に、ロイヤルオペラに行ってきました。と言ってもオペラを見てきたのではありません。メゾ・ソプラノのエヴァ・ランドヴァという人の公開レッスンがあったのです。チェコのメゾ・ソプラノですが、いまヤナーチェク作曲のオペラ「イェヌーファ」のおばあさんの役を歌うために来ているようです。
受講したのは、ロイヤルオペラが新しく解説したオペラスタジオ(正式名称は知らない)の研修生。ソプラノ二人でした。場所はちょうど東京の新国立劇場の小劇場に似た感じのスペースで、...

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ロンドンのリス

今日からロンドンに来ています。

一昨日の土曜日、昨日の日曜日と、またダブルヘッダー(と言うか二日連続)でドン・ジョヴァンニがありました。しかも今回は二回目の公演がマチネ公演だったので、二回の本番の間がわずかに16時間弱しかなくて、寝てご飯を食べたらもう楽屋入りという感じでした。かなり疲れました。

しかもそのマチネの日曜日公演の終了後、家に帰ったら、車に荷物を積み込んでシャワーを浴びてご飯を食べたら即ベルリンに出発!ベルリンからロンドンに飛ぶためです。
ゲラからだとロンドンへのフライトがうまい具合になくて、どっちにしてもライプツィヒくらいの所まで行...

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幼稚園

今日は幼稚園に行って来ました。
息子の健登を連れて話をしてきたのです。面接みたいなもんでしょうか。

今まで健登を、おばあちゃん以外にはどこにも預けていなかったので、当然ママにべったりになっています。
ここGeraではまだ劇場の同僚以外の知人はほとんどおらず、子供同士で遊べる機会は、子連れの友達がGeraに来てくれた場合と、子供がいる知人の所に遊びに連れていった場合に限られてしまいます。ライプツィヒやベルリンにはかなり頻繁...

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Don Giovanni -2

ドン・ジョヴァンニ エッセイその2
ゲラでのドン・ジョヴァンニの公演、3回を終えました。これについては若干日記の中でも報告してきました。
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このゲラでのドン・ジョヴァンニを通じて、僕自身としては表現者としてかなり前に進めた感じがしています。一般的にいうと成長したという事になるんですが、まぁ僕の極めて主観的な実感だし、ちょっと「成長した」と言うのは、いまいち自分としては気持ちが良くないんですが、まぁそんな感覚を持っています。

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オフ

先週の週末、金曜日・土曜日にダブルヘッダーでドン・ジョヴァンニがあって、それを終えて今週はまさに公演以外には予定が入らない見通し。「オフだーっ!」という感じです。
それにこの金曜日から、友人が遊びに来てくれています。金曜日のジョヴァンニを見てくれたわけです。掲示板に少し感想も書き込んでくれたようです。ソプラノの森川栄子さんとメゾ・ソプラノの石井真紀さんのお二人ですが、この二人には健登も結構なついているので、じゃあ今回二人に土曜日は健登を見てもらって、登紀子は何とか僕の舞台を見られるのではないか?!という試みがありました。
とにかくうちの嫁さんにはゲラに来て以来僕のステ...

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写真

劇場の前にあるショーウィンドウみたいな所に、ドン・ジョヴァンニの写真が飾ってありました。僕の写真は1幕の冒頭、騎士長と決闘をするところです。覆面をしているので、全然誰だかわかりませんが。
それに歌っているところらしくて、シャチみたいな口をして写っています。

その横に立って記念写真を撮ってしまった。まるでお上りさんですが、まぁお上りさんみたいなもんですよね。ゲラではまだ新人だし。

ドン・ジョヴァンニがここゲラでの...

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秋だ

トップページのカウンターが1000人を突破した模様です。こういう区切りって嬉しいものですね。

さて、リビングルームから見える庭の大木がずいぶん紅葉してきました。もう日は短くなっていく一方だし、ドン・ジョヴァンニに夢中になっている間に、世の中の様子はずいぶん変わってしまったようなのです。
ドイツの冬は冬で素敵なんですが、やはり厳しい寒さのことを考えると身がすくんでしまう部分はあります。

ベルリンで、とある友人(やはり日本からの留学生)が、暖冬だった1月に、「ドイツの冬がこう暖かいと何だか盛り上がらない!」と文句をいっていたことがあります。まぁ気持ち...

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ドン・ジョヴァンニの批評

テューリンガー・アルゲマイネというテューリンゲン州全体で読まれている新聞に、ドン・ジョヴァンニのプレミエの批評がでました。

この批評だと、歌手は全体に誉められていて、演出家に対してネガティヴな意見が述べられていますね。「登場する役は、例外なく卓越した歌手によって歌われた」てな感じ。僕のことは、「ドン・ジョヴァンニを演じたテルヒコ・コモリは、ドン・ジョヴァンニにふさわしい小粋さと新鮮さを持って歌われたバリトン・アリアの数々をもってだけではなく、喜々とした、また悪魔的な笑いによっても聴衆を魅惑した」とありました。

あんまり批評に振り回されるのは嫌だし、良く...

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