比較的ゆるやかな日々

新作オペラ「コジマ」のプレミエが終わってから、比較的ゆるやかな生活を送っております。といっても、やること自体はたくさんあるんだけど、劇場にずっと詰めていなくて良いと言うだけで結構違います。自分が「コジマ」をどう受け止めたか、一度整理しておかないとどうも先に行けない感じがして長い(超長い)エッセイを書いたあと、気分的には先の事へ気持が向きやすくなっております。
劇場以外の仕事がたまりにたまっていたので、それをこなしつつ家のことなどもやって、トスカの本番も毎日曜日に歌いつつ5月も後半です。

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オペラ「コジマ」のプレミエを終えて

久しぶりの現代音楽、しかも委嘱初演でした。大変でしたが、得るものは本当に大きかった。
ずっと日記も書けませんでした。終わってからやっと劇場の仕事が落ち着いたので、たまっていた別の仕事に取りかからなければいけなかったこともありますが、すこし気が抜けてしまった感じです。
この作品のことは、ちょっときちんと書きたいので、ざっと日記で通り過ぎるだけになるのは残念と思い、時間を取ってエッセイとして書くことにしました。
批評も多く出ましたが、これは改めてご紹介することにします。

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今日は新作オペラ「コジマ」のGP


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長かった稽古期間でしたが、今日で終わりです。今日の夜、「コジマ」のGPがあります。「更新情報とニュース」の方にも書きましたが、この「コジマ」の初演はライブでラジオ中継(ドイツ時間5月5日19:30、日本時間5月6日 午前2:30)されます。これはインターネットラジオで日本でも聴くことが出来ます。興味がおありの方は是非聴いてみて下さいね。上演時間は休憩なしの70分ほどです。
稽古の方は、まぁ色々トラブルがありましたが(オペラだからね)昨日のHP(ハウプト・プローベ)第二回はまぁまぁ上手くいったのではないでしょうか。大がかりな舞台装置があるので、HP第一回は10回以上中断しましたが、昨日は2回かな?内容的には演出家は大変満足しているようです。

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BUGA(連邦庭園見本市)無事に開幕

やっと、BUGAが開幕しました。このBUGAのおかげでゲラ市はずいぶんきれいになったし、道路や交通手段なども整備されて、そういう意味ではありがたいのですが、反面、このBUGAのせいでかなり不便な想いをさせられてきたのも事実。なにしろ始まってくれて、一安心、と言うところかなぁ。
写真は、すぐ近くのKüchengartenで行われたオープニングセレモニーでの花火です。近かったから、すごい音だった。

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「訳詞」

実はこの夏、新しいカテゴリーの仕事をすることになっています。この夏というか、公演は夏にあるのですが僕の仕事自体はその前の段階でするものなので、もうほとんど終わっているのですが。
そう、タイトルに書きましたが「訳詞」です。
学生時代に、すでにあった訳詞にかなり手を入れて上演をしたことがありましたが、それも一から訳したわけでもなく、自分一人でやったわけでもないので、僕にとっては新しい挑戦でした。でも、やり始めてみると、思ったより楽しく、また自分にとって無理がない作業だと言うこともわかってきました。

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ゲラの劇場 再オープン

昨日、「トスカ」のプレミエをもって、ゲラ市立劇場が2005年からの改修工事を終えて、リニューアル・オープンをしました。「トスカ」の公演は、27日にオープンするゲラとロンネブルクにおけるBUGA(連邦庭園見本市)の関係者や政治家、劇場関係者、批評家など、多くの招待客を招いて行われ、一般売りのチケットはなかったようです。(これについては結構苦情を聞いた)
公演は大成功で、文化予算の削減とかいろいろあるけど、新しい劇場の未来も明るいように思いました。

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明日は「トスカ」ゲラでのプレミエ

ついに、ゲラの劇場の改修工事が終わり、明日は「トスカ」のプレミエでリニューアル・オープンとなります。いやぁ、長かったなぁ。2年弱の工事期間を経てやっとまた、ゲラのテアター・ザール(オペラ用ホール)で本番を迎えることになります。
昨日は、そのためのゲネプロで、工事関係者を招いての、ほとんど「本番」で、満員の客席は熱気むんむんでした。改修工事に関わった皆さんがお客さんですから、格別の思い入れもあったと思います。

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オペラ「コジマ」のピアノHP

ひとつ前の日記に、多くのコメントをいただき、ありがとうございました。嬉しかったです。そのオペラ「コジマ」のピアノHP(ハウプト・プローベ)がありました。ここではじめて本番通りの衣装を着て演じるわけです。
今まであまり詳しく書いていませんでしたが、僕の演じるニーチェは、最後には狂気の中で踊ります。「裸足で踊る」と前の日記に書いたけど、正確には「裸足」じゃなくて「ハダカ」で踊るんですわ、これが。あーはずかしい。でも、フィナーレ部分のピアノスコアのト書きに「ニーチェは、裸のディオニュソスとして現れ、自身のオペラの楽譜片を両手に抱えている」とあったので、覚悟はしておりました。

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