ふう。午後の曳航、終わりました。そしてゲラのいつも通りの生活が始まっております。
といっても、この週末はシーズンのオープニング・ガラコンサートだし、来週は「モスクワ、チェルヨムシュキ」の舞台オーケストラ稽古からプレミエだし、通常より濃いんですけどね。
トリノから帰ってきた翌々日は、ピアノ・ハウプトプローベでした。オーケストラのかわりにピアノ伴奏であること以外は本番と同じ条件の稽古です。体調崩して、ガラも控えて、これかよ・・・。まぁ仕方あるまい。体調管理も歌手の仕事の一部であるし、これは僕の責任でもあるわけです。劇場が最初から客演休暇を数時間多めにくれていればここまで体力の限界に挑戦しなくて済んだですけどね・・・。この写真は、「モスクワ、チェルヨムシュキ」で使う、旧ソ連の高級車「ヴォルガ」です。舞台装置として登場します。
午後の曳航ツアー、最後の本番
トリノで、「午後の曳航」ツアーの最後のコンサートを歌ってきました。今回はベルリンの時にもましてタイトなスケジュールだったのですが、また落ちが付いてしまった。ついて欲しくなかったんだけどね・・・。それもあって、今ちょっと体調が崩れております。
ベルリン公演の次の日、一日遅れて僕にとっての2006/2007シーズンが始まりました。9月17日にプレミエを迎えるショスタコーヴィッチのオペレッタ「モスクワ、モスクワ!」(「モスクワ、チェルヨムシュキ」)の立ち稽古を9月4日までやって、9月5日コンサートの当日にトリノに向かいました。4日の夜の練習がアルテンブルクでの舞台稽古だったのですが、それが9時過ぎまであって、ゲラの我が家に帰ってきたのは10時。翌日の飛行機はライプツィヒの空港から9時だったので、6時には家を出ました。
一度ゲラに戻って一息つき、今度はベルリン公演
ザルツブルク音楽祭での公演日夜中にゲラに戻り、数日ゆっくりしました・・・といっても、ためていた仕事もあったので本当に心からのんびりした訳じゃないんですが、やっぱり我が家は良い!ぼくは「おうち大好き人間」なので・・・。
ベルリンから戻ったらもう劇場のシーズンが始まっているので、これが夏期休暇の最後の数日と言うことで、少しでも出来ることをしようと、健登とBiermannplatzにサッカーをしに行きました。健登は、ともすると頭を使う遊びに偏りがちなので、出来るだけ連れ出して体を動かすことを一緒にやろうと思っています。いったんやり出すと喜んでやるんですけどね。東京ではきついスケジュールの中、何とか1時間でも30分でも健登と近くの公園でサッカーをするようにしていたので「パパとのサッカー」はルーチンになってきていて、これは何とか続けたかったのです。
そして本番
ヘンツェ:歌劇《午後の曳航》
ヘンツェ80歳記念特別演奏会
ヘンツェ:歌劇《午後の曳航》(演奏会形式、ドイツ初演)
原作:三島由紀夫
原曲:ヘンツェ/歌劇《裏切られた海》
日本語歌詞:猿谷紀郎、藁谷郁美