「フィレンツェの悲劇」アルテンブルクでのプレミエ

昨日の日曜日にあった「フィレンツェの悲劇」のプレミエ、成功のうちに終えました。この難しい作品をたった一度の通し稽古だけで本番に臨んで成功に導いた指揮のトーマス・ヴィックラインには拍手を送りたいと思います。
どうしてGMDフェルツ氏が振らなかったのかはわからないけど、かなり直前になってトーマスが振ることになったようです。

日記ページを新調したのですが、どうでしょうか。僕は結構満足しているんだけど。
この方式に落ち着くまでに、かなり試行錯誤しました。CGIスクリプトのフリーで配布されているものを色々物色して、実際にアップロードしてカスタマイズして・・・という...

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昨日のプレミエ

終わりました。特に大きな事故もなく。結構将校のソプラノは舞台稽古でもやっていたように結構音楽的には事故があったようですが、まぁ複雑な音楽ですから、目くじらを立てるべきではないでしょう。

入場者数491人と、完全に一杯ではありませんでしたが、これは今回のプロダクションの性格上、広範囲に大量に出していた招待の返事が直前まではっきりもらえなかったことも関係あるでしょう。

少しお伝えしたとおり、かなり過激な内容ですから、ゲラの比較的高齢者が多い聴衆層からして、ネガティブな反応も充分あり得ると思っていましたが、それほどでもありませんでしね。僕が気付いた範囲では、...

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今日は「第六の時」のプレミエ



さっき、日記に載せようと思って書いていた文が、どんどん長くなってしまって、結果的にはエッセイに変更しました。時々あるんだよな、こういうの。
エッセイ読んでやって下さい。

まぁ色々問題はあるのですが、演じる以上はある程度ポジティブな気持ちをもた...

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Johann Maria Rotman Die Sechste Stunde

第六の時 旅行者役
今日は、これからいよいよ「第六の時」のプレミエです。
掲示板にも書きましたが、このオペラの稽古は僕にとってかなりつらい日々でした。プロダクション全体が進んでいる方向が、どうしても僕には受け入れがたいものだからです。
舞台の上で役を演じるという行為は、自分自身の肉体を媒体としてメッセージを発信することですから、僕自身が納得していないメッセージを発することは出来ません。・・・厳密にいうと出来ないことはないのですが、苦痛や困難を伴いますし、自発的な表現は到底出来なくなります。

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昨日の「ナブッコ」公演、「木のお金」−1

掲示板に「投稿が長すぎる!」と怒られてしまったので、2回にわけて投稿します。長くなったときはエッセイの方に入れたほうが良いのかなぁ。でもエッセイの方も管理人さんに長くなりすぎないように言われているし・・・とほほ。

でも写真は両方の投稿に混ぜて入れますね。間際らしいかも知れないけど、写真を均等に配分しないと枠からはみ出しちゃうので。このすぐ下の写真はタイトルにある「木のお金」です。

さて、昨日の...

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今日は「ファン感謝デー」

お陰様で長男は昨日、無事に退院しました。心配して下さって掲示板の方に書き込んで下さった皆さん、ありがとうございました。

今回は、わりと前触れなく、また他の症状なく熱が上がって痙攣になったのでびびったのですが、何らかのウィルスであろうという以上の事はわかりませんでした。

この春にホメオパシーを始めて以来、つまりいわゆる現代医学の行き方に必ずしも寄り添わない方向で健康のことを考えてきているわけですが、実際的に軋轢を体験したのは今回が初めてで、やはり大変だなと思い知らされました。

まず入院してすぐに、座薬の解熱剤投与に関して「ちょっと待った」を...

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“Arabella” Mandryka エッセイその2

テレビでパリのシャトレ座での、R.シュトラウス作曲のオペラ「アラベッラ」公演が放映されました。僕はたまたま休暇でベルリン郊外の農村におり、自分のホームページもメールも見られない環境だったのですが、掲示板にTom der Reimerさんが情報を書き込んで下さっていました。Tom der Reimerさん、ありがとうございました。

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明日はコンサート

またもやベルリンに来ております。
僕がお世話になったプロフェッサーが今期いっぱいで退官するのですが、明日、退官記念のコンサートがあるのです。本来は、クラスの学生の発表会なのですが、そこにかつての学生も参加して歌うという趣向になっています。
このプロフェッサーですが、バス歌手のハラルト・シュタムという人で、世界中の劇場で歌っている名歌手です。日本では日生劇場で行われた「トリスタンとイゾルデ」でマルケ王を歌っています。僕はこの公演の時は大学院生で、ゲネプロを見せていただいた記憶があります。もちろんその時は、ドイツの大学で彼のクラスにはいることになるとは知る由もなく。飯守泰...

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「さまよえるオランダ人」が終わって一段落

前回の日記を後で読んでみたら、タイトルが「喉の不調の後は怪我」で、最後に「こういうことが続いて嬉しい」と結んでいるのは、下手すると「喉の不調と怪我が続いて嬉しい」と読めなくもないですね。まぁあり得ないんだけど。変な文になってしまった。

昨日の「さまよえるオランダ人」、お客の入りもなかなか良くて、良い公演でした。森川栄子さんも聞きに来てくれたしね。体調的には、痰が絡むのが取りきれないし、指が痛くてやはり傾斜舞台だと辛いし、オランダ船から降りてくるところは船同士に渡した板をゆっくり歩いて降りてくるので、それなんか結構きつかった。1幕では痰が声帯付近にとどまってしまったと...

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不調でのオランダ人本番

いやぁ、昨日はまいりました。

アルテンブルクで、オランダ人の本番だったのですが、気管の炎症がとれていなくて。最初に不調であることをアナウンスしてもらった上で歌いました。

以前にも、「ドン・ジョヴァンニ」や「ランメルモールのルチア」の本番で、やはりこの気管の炎症が治らないままに歌ったことはありました。僕が今までに唯一キャンセルした公演であるリゴレットもこの咳のためのキャンセルでした。この気管の炎症というのは、いちど始まってしまうと長引くのですね。熱や声帯の炎症自体はすぐに引くんだけれど。学生の時にこの気管の炎症に1ヶ月以上悩まされたことがありました。“不調でのオランダ人本番” の続きを読む