昨日のプレミエ

終わりました。特に大きな事故もなく。結構将校のソプラノは舞台稽古でもやっていたように結構音楽的には事故があったようですが、まぁ複雑な音楽ですから、目くじらを立てるべきではないでしょう。

入場者数491人と、完全に一杯ではありませんでしたが、これは今回のプロダクションの性格上、広範囲に大量に出していた招待の返事が直前まではっきりもらえなかったことも関係あるでしょう。

少しお伝えしたとおり、かなり過激な内容ですから、ゲラの比較的高齢者が多い聴衆層からして、ネガティブな反応も充分あり得ると思っていましたが、それほどでもありませんでしね。僕が気付いた範囲では、...

“昨日のプレミエ” の続きを読む

今日は「第六の時」のプレミエ



さっき、日記に載せようと思って書いていた文が、どんどん長くなってしまって、結果的にはエッセイに変更しました。時々あるんだよな、こういうの。
エッセイ読んでやって下さい。

まぁ色々問題はあるのですが、演じる以上はある程度ポジティブな気持ちをもた...

“今日は「第六の時」のプレミエ” の続きを読む

Johann Maria Rotman Die Sechste Stunde

第六の時 旅行者役
今日は、これからいよいよ「第六の時」のプレミエです。
掲示板にも書きましたが、このオペラの稽古は僕にとってかなりつらい日々でした。プロダクション全体が進んでいる方向が、どうしても僕には受け入れがたいものだからです。
舞台の上で役を演じるという行為は、自分自身の肉体を媒体としてメッセージを発信することですから、僕自身が納得していないメッセージを発することは出来ません。・・・厳密にいうと出来ないことはないのですが、苦痛や困難を伴いますし、自発的な表現は到底出来なくなります。

“Johann Maria Rotman Die Sechste Stunde” の続きを読む

「さまよえるオランダ人」本番

今日は「さまよえるオランダ人」の本番でした。考えてみたら6月以来だから5カ月ぶり。でも稽古は一度だけ。まぁね。しかたないです。

「第六の時」の稽古の大詰めだから、あまり他の作品に時間が割けないのも当然。でもちょっと「第六の時」のプレミエの5日前に「さまよえるオランダ人」・・・というのはちょっとねぇ。負担としては結構なものです。

でも今回は、夏のレッスン以降の初めての「さまよえるオランダ人」の本番で、自分としてはレッスンの成果をこの作品に反映させられるチャンスであるし、その意味では大変楽しみにしていました。

10/31のナブッコの本番で、技...

“「さまよえるオランダ人」本番” の続きを読む

オルフェオのピンチヒッター

2003.11.13

「第六の時」の稽古はいよいよ大詰めです。昨日ピアノでの通し稽古でした。コンプレットプローベとうちの劇場では呼ばれていますが、初めて照明、衣装が入り、オーケストラの代わりにオケピットでピアノが演奏する以外は本番と同じ条件です。
日本だと、こう言うことはあまりしないのだけど、このコンプレットプローベは歌手も全部巻き込んで、舞台の転換や照明の具合などをチェックする、言ってみれば舞台技術的な事が優先する稽古です。
転換がうまく行かないせいで、同じところを何度も歌わなくては行けないこともあります。日本だと全体的に歌手がより尊重されている気がす...

“オルフェオのピンチヒッター” の続きを読む

また大工仕事

2003.11.08



「第六の時」はまだ最後まで立ちがつかずに本番まで2週間を切りました。まぁ後は最後のシーンだけだし、間に合わないという事はないと思うけど。
で、例によって、僕はまた大工仕事。
“また大工仕事” の続きを読む

日曜大工

日曜大工というと、あまり正確な表現ではないんですけどね。

毎日稽古で忙しい忙しいと言っているくせに、急に稽古が中止になって時間が出来ると、ゆっくり休むと言うより、またごそごそ別のことをはじめてしまう。
というか、この篭は火曜日にIKEAと...

“日曜大工” の続きを読む

健登の日本語

今日は日曜日。本番もなくてオフでした。昨日、「第六の時」は一応3分の2が立ちがついた状態で通し稽古。まぁ目鼻は付いたという感じでしょうか。来週は1週間立ち稽古無しです。

さて、掲示板にも登場してくれている羽交い締めさん。彼女は僕の同僚なわけですが、同じ時期にベルリンに留学、またほぼ同じ頃に子どもが出来た点でも気が合ってます。
で、彼女のお気に入りの絵本、島田ゆかさんの「バムとケロ」「ガラゴ」シリーズを...

“健登の日本語” の続きを読む

「第六の時」立ち稽古での騒動

「第六の時」の立ち稽古は、指揮のGMDガブリエル・フェルツが昨日稽古に来たことで、僕が予想していたとおりの騒ぎになりました。

というのは、ガブリエルが他のコンサートなどで忙しくて稽古に来られない間、問題を未解決のまま立ち稽古がずっと進んでいたのです。
僕は常々スタッフに、「ガブリエルが来たら、今やってることが色々変更を強いられるぞ」と言っていたのです。ガブリエルが放っておくわけないですから。でもここまでの騒ぎになるとは思いませんでしたね。

まず一つ目の問題。作曲家で指揮者でもあるロートマン氏が稽古の指揮をしていたのです。でも、彼は指揮者としては、...

“「第六の時」立ち稽古での騒動” の続きを読む