久しぶりの現代音楽、しかも委嘱初演でした。大変でしたが、得るものは本当に大きかった。
ずっと日記も書けませんでした。終わってからやっと劇場の仕事が落ち着いたので、たまっていた別の仕事に取りかからなければいけなかったこともありますが、すこし気が抜けてしまった感じです。
この作品のことは、ちょっときちんと書きたいので、ざっと日記で通り過ぎるだけになるのは残念と思い、時間を取ってエッセイとして書くことにしました。
批評も多く出ましたが、これは改めてご紹介することにします。
ゲラの劇場 再オープン
明日は「トスカ」ゲラでのプレミエ
40歳になりまして
リーダー・アーベント、おもちゃの解体
トスカの本番 3回目 思わぬ出会い
いやいや、大変でした。前の日記で「何とかなるでしょう」なんて書いていましたが、ちょっと楽観的すぎたか・・・。最終的にはあちこち移動した炎症は、喉頭の下の部分の輪状軟骨あたりの炎症だけになり、分泌物がからむと問題だという事はあるけれど、まぁ大丈夫だと思っていたのです。
それでも不調であることは劇場にはもちろん伝えてありました。ただ、堂守のベルンハルトも病気で突然ゲストを呼ぶことになったと当日の朝に聞き、彼のことで公演開始前にアナウンスがあるだろうと思ったので、出来れば二件のアナウンスは避けるべきだろうと思い、僕の調子に関しては、とりあえず客席へのアナウンスなしではじめました。
Scarpia -Tosca-
コシ・ファン・トゥッテ、多分最終公演
クリスマス第二休日の26日には、モーツァルトのオペラ「コシ・ファン・トゥッテ」の公演がありましたが、おそらくこれが最終公演になるようです。少なくともアルテンブルクではこれが最後、という話は知っていたのですが、ゲラに持ってこないことが決定したようで・・・。好きなオペラなので残念です。この最終公演は、フェランド役のカーステン・ラウが喉頭炎になったこともあり、結構どたばたした公演になりました。
長い一日
トスカの稽古は進んでおります。僕にとって立ち稽古1日目だった火曜日の朝と夜の稽古で、最後のテ・デウム以外の1幕は全てついてしまった。マティアス・オルダーグ氏は仕事が速いです、ホント。いつもそうなんですけどね。
写真は衣装のスケッチです。衣装合わせもありましたが、すごくかっこいいです。わーい。
水曜日は、朝にトスカの第二幕、夜はオペレッタ「モスクワ、モスクワ」の本番でした。本番の前にアルテンブルクのメイク工房で、スカルピアのカツラのための型を取りました。カツラの型を取るなんて初めてだ。
で、木曜日はこの間一度歌ったクリスマスコンサートの第二回の本番で、立ち稽古は夜だけの予定でした。ところが・・・。