テアター・オスカー3度目の受賞

さて、ゲラでのプロウチェクの本番、一つは昨日無事に終わり、後は明日の最終公演を終えれば、後はパッキングをして東京へ再び飛ぶのみですが、今日は今シーズンのテアター・オスカーの授賞式がありました。
これはゲラとアルテンブルクの劇場友の会というか愛好会の様な団体のメンバーが、そのシーズンの出し物で活躍した歌手や役者から投票で選ぶものです。僕は既に2002年と2003年に二度受賞していますが、今回3度目の受賞となりました。偶然この授賞式が、僕がゲラに戻っている期間にあったので、運良く出席することが出来ました。

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ブロウチェク、ゲラでの最終公演とテレビ取材

今日は、ゲラで最後の「ブロウチェク氏の旅」本番でした。次はアルテンブルクに場所を移しての上演になります。


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公演数が他のレパートリーよりかなり少ないですが、これはこの作品の知名度の低さを考えるとまぁ妥当なところなのでしょう。
もっとも、絶賛の批評がドイツ中のオペラ雑誌に出た事もあり、毎回お客さんの入りはとても良いんですけどね。残念な気はします。

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CDのレコーディング



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日曜日に健登の誕生日パーティー、月曜日に「魔笛」の本番を終えて、今度はCDのレコーディングです。本来は月曜日の「魔笛」の本番終了後にすぐ出発して、レコーディングの行われるフランクフルト・アン・デア・オーダーに向かうはずだったのですが、演奏に関わる楽器の組み合わせの関係で、僕の曲の録音が両方とも水曜日に変更になり、それに伴って僕の現地入りも火曜日でよいという事になりました。
本番のあとすぐに車で300km以上走るのは結構しんどいと思ったし、その上次の日に録音ではさらにきついと思っていたので、この変更はありがたかったですね。

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新しい音楽総監督選び



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昨日の土曜日、ゲラでヨハン・シュトラウス作曲のオペレッタ「ジプシー男爵」の公演がありました。僕は参加していない演目なのですが、一度は見ておこうと思ったこともあり、見てきました。
今回見に行った理由はもう一つあって、この公演を指揮するのが来期からの音楽総監督候補の一人だったのです。この人は元チェリストらしいのですが、現GMD(音楽総監督)のガブリエル・フェルツ氏の推薦で候補に急浮上してきました。
というのも、今まで候補としてコンサートを指揮した指揮者がほとんど第二関門に進まず、僕が個人的に期待していてオーケストラ側でも大きな期待を寄せていた日本人指揮者の阪哲朗さんは同じテューリンゲン州のアイゼナハ市立劇場の音楽総監督就任が決まってしまうし、まぁ困っているわけです。

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今日気がついたのですが

大成功に終わった二期会のオペラ公演「イェヌーファ」。今日、部屋の片づけをしていて、このチラシを見つけたので眺めていたら、あれっと思った。


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このチラシに使われている5枚の写真はコミシェ・オパーでのこのヴィリー・デッカー演出の舞台写真なわけですが、5枚のうち4枚に写っている歌手は、ブロウチェクでうちの劇場に来ているアンドレアス・コンラート君ではないですか!今の今まで気がつかなかった。今月のブロウチェク公演の時にこのチラシ、見せてあげなくちゃね。楽屋も一緒だから。彼がうたったのは多分シュテヴァ役だと思います。

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魔笛の稽古



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なんだか最近、稽古の様子をさっぱり日記に書いていないことに気がつきました。稽古していないみたいに見えますよね。いや、してるんです。
魔笛の立ち稽古が始まって約1ヶ月が過ぎたというのに、あんまり能率的に進んでいるとはいえないですねー。もっとも僕の1幕のタミーノとのシーンはもう立ちがついているので、ひとまずは安心。2幕の台詞のシーンはザラストロと僧侶たちとのシーンを別にするとまったく稽古していません。台詞稽古だけはしてあるんだけどね。

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デュオ・リサイタルとは?

掲示板でえーちゃんさんが質問して下さった事が、テーマとして興味深いと思ったので、日記として書くことにしました。もったいぶっているようですが。
今年夏に予定されている、ピアニストの服部容子さんとのデュオ・リサイタルの情報をアップしたところ、えーちゃんさんが「ピアニストさんとの「デュオ・リサイタル」と「小森輝彦バリトンリサイタル」伴奏/○▲□△氏とはどう違うのですか?」という質問をして下さいました。

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リーダー・アーベントのGP

今日は金曜日のリーダー・アーベント(歌曲の夕べ)のGP(ゲネプロ、総練習)でした。コンサートが行われるゲラの劇場内のコンサートホール・フォワイエで、ベーゼンドルファーのグランドピアノで通し稽古をしました。
このフォワイエは、とても残響が豊かなんだけど、お客さんが入ると今度はかなりデッドになるので、今日の響きと本番の響きが変わることは覚悟しておかなくちゃいけない。前にサイトにも書いたと思うけど、去年7月にやった東京でのリサイタルでも、この残響の違いには驚かされたので、今度は二の舞を演じないようにしないとね。

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