まさか、と思っていたのですが、コンサート約3週間前にして、リサイタルのチケットがほぼ売り切れ状態になってしまいました。お申し込み下さった方、ありがとうございました。サイトの方ではこれを持って一応チケットの注文受付を打ち切らせて頂くことにしました。
一方で、来る日曜日の7月18日オペラ「インテルメッツォ」の方は、まだ充分チケットがございます。一昨日の日記でも書きましたが、すばらしい音楽と夫婦喧嘩のドタバタのコントラストが絶妙です。是非足をお運び下さい!
昨日東京に戻りました。
フライトに遅れもなく、無事に成田に着き、荷物を宅急便で送ってから「インテルメッツォ」の通し稽古に直行。成田エクスプレスで品川まで行き、山手線に乗り換えて渋谷、新玉川線で稽古場のある桜新町へ。稽古開始10分前に到着しました。ホントにぎりぎりだったなぁ。もし飛行機が遅れていたらだめでした。
僕が到着して「おはようございます!」と言ったところで、拍手が起きてしまいました。ははは。
ただいまゲラです。
すっかり間があいてしまってすいません。とても日記を書く余裕がなかった・・・。
いま、一時的にゲラに戻ってきています。1週間だけ。
というのも、来シーズン最初の新演出演目である「椿姫」の稽古に出るためです。変なスケジュールなんだけど、プレミエが来シーズン始まってすぐなので、装置、衣装などを本番通りにしたKHP(クラヴィーア・ハウプト・プローベ。ピアノでの舞台通し稽古)まで、今シーズン中に終わらせなければ行けないとのことで。重要な稽古なのでどうしても僕は出なくてはならず、インテルメッツォの稽古途中で抜けてきているわけです。1枚目の写真は「椿姫」の舞台。ショーウィンドウがあって、パーティーの参加者はみなマネキン、というような感じ。おおざっぱに言うと全体がヴィオレッタの妄想という演出コンセプトです。
暑いですね・・・。
日本は暑いと思ってはいたけど、ここ数日、台風の後は特別暑いですね。
お知らせしようしようと思っていながら遅くなってしまったのですが、もうすぐアクセスカウンターが30000になります。で、今回もプレゼントを考えております。
カウンター30000をヒットされた方はメールで管理人宛にお知らせ下さい。
実は来週の水曜日には、ドイツにとんぼ返りなのです。「椿姫」の稽古がどうしても最後は休めないので。今やっとインテルメッツォに頭が慣れてきたのに、来週の木曜から一週間はドイツ語で「椿姫」です・・・。結構きついなぁ。
このドイツ滞在中に30000アクセスの...
日本R.シュトラウス協会の例会
今日は、日本R.シュトラウス協会の例会に行ってきました。というのは、インテルメッツォのプレ・イベントなるものが行われたのです。
指揮の若杉弘先生がインテルメッツォについてレクチャーなさったのですが、その中で1幕1場を「朗読劇」として上演することになり、クリスティーネ役の釜洞祐子さん、アンナ役の宮部小牧さんと一緒に参加しました。
若杉先生のレクチャー、すばらしかったですよ。あれほどおもしろいエピソードを交えながら要所を押さえてこのオペラを解説できる人は他にいないんじゃないでしょうか。立ち稽古の合間にも「小森、このページちょっと待ち時間に読んでおいて」なんて言われて、ロッ...
日本です
金曜日に着きました。体調も完全でなくて、飛行機の乾燥した空気で気管の炎症が悪化しないかと心配でしたが、今回のフライトは健登が熟睡してくれたせいもあり、今までの中で一番楽でした。
土曜と今日はインテルメッツォの音楽稽古、明日はいよいよ立ち稽古です。スカートのシーンもやるのですが、それに先だって今日は少しスカートのルールをその場面をご一緒する皆さんに説明しました。そのついでにその皆さんと、スコアの中のせりふや歌詞と、スカートのゲーム進行の関係を確認したのですが、音楽の中で話の進行通りにゲームをするのはかなり無理があることもわかりました。明日のたちではっきりしてくると思い...
・・・もう大変 の続き
今日と昨日、「フィガロの結婚」の本番でした。昨日は「気管の炎症があるが、不調をおして歌う」というアナウンスを入れてもらいましたが、オペラ・ディレクターと相談して、いろいろ考えたんだけど、結局今日はアナウンスはしませんでした。
昨日の本番では、2幕の出番の直前、本当に舞台に出る5秒くらい前に我慢できずに咳払いをしてしまい、声帯をこすってしまった。そうしたら、2幕はもう声ががさがさ・・・。
咳や咳払いで声帯をだめにするケースがあることはよくわかっていたけど、これほどはっきりとその危険を思い知らされたのは初めてです。1幕はいつも通りの声で歌えたいただけに残念。客席で見ていた...
・・・もう大変
あと5日で日本に飛びます。それはいいんだけど、体調も崩してしまって、結構つらいところです。メールのお返事も滞っております。すいませーん。言い訳がわりの日記でござんす。
5月31日の「ナブッコ」も「不調」のアナウンス付きで歌いました。前日の昼まで何ともなかったのに、夜から朝にかけて急に気管がひゅーひゅー言い出して、当日朝はもう気管がかゆくてかゆくて。歌手というのは本番中に咳が出たらもうそれでおしまいですから、一応演習助手にもすぐ電話して相談して、一応ピンチヒッターを他から呼ぶ可能性も探ったんだけど、急すぎてだめ。もう「体調が不完全」というアナウンスをしてもらって歌うと...
クレズニックの主張
一昨日の「第六の時」アルテンブルクでのプレミエに際して、クレズニックの発言がDPA(ドイツ通信社)とのインタビューという形で新聞に出ていました。
これは今世間を騒がせているニュースの一つ、アメリカ兵のイラクの収容所での虐待問題に関することです。
ちょうど、時期を同じくしてアルテンブルクでプレミエを迎えたこの「第六の時」は、題材がまさに「拷問」なのです。カフカの「ある流刑地の話」という短編が原作ですが、これは、その流刑地で、拷問マシンに取り憑かれた将校の話なのですね。そして、タイトルの「第六の時」というのは、長い時間をかけて行われるこの拷問が始まって6時間経った...
「第六の時」アルテンブルクのプレミエ
昨日、ドイツ中のオペラ批評家から絶賛を浴びたこの作品の、アルテンブルクへ場所を移してのプレミエがありました。火を使ったり、普段は上演中に使うものではない防火シャッターを下ろしたり、大きな台を宙づりにしたすぐ下に歌手がつられたりと、いろいろ仕掛けが多い舞台ですが、舞台の上は事故がなく行きました。ところが・・・。
この日は、ゲラのプレミエを振ったGMDフェルツがミュンヘンの仕事へ行っていて、どうしても振れない。作曲家ロートマンは指揮者でもあり、実際ゲラの劇場の常任指揮者のオーディションも受けた人です。通りませんでしたが。
でも、この作品は極端に降るのが難しい作品。...