第六の時 旅行者役
今日は、これからいよいよ「第六の時」のプレミエです。
掲示板にも書きましたが、このオペラの稽古は僕にとってかなりつらい日々でした。プロダクション全体が進んでいる方向が、どうしても僕には受け入れがたいものだからです。
舞台の上で役を演じるという行為は、自分自身の肉体を媒体としてメッセージを発信することですから、僕自身が納得していないメッセージを発することは出来ません。・・・厳密にいうと出来ないことはないのですが、苦痛や困難を伴いますし、自発的な表現は到底出来なくなります。
「さまよえるオランダ人」本番
今日は「さまよえるオランダ人」の本番でした。考えてみたら6月以来だから5カ月ぶり。でも稽古は一度だけ。まぁね。しかたないです。
「第六の時」の稽古の大詰めだから、あまり他の作品に時間が割けないのも当然。でもちょっと「第六の時」のプレミエの5日前に「さまよえるオランダ人」・・・というのはちょっとねぇ。負担としては結構なものです。
でも今回は、夏のレッスン以降の初めての「さまよえるオランダ人」の本番で、自分としてはレッスンの成果をこの作品に反映させられるチャンスであるし、その意味では大変楽しみにしていました。
10/31のナブッコの本番で、技...
オルフェオのピンチヒッター
2003.11.13
「第六の時」の稽古はいよいよ大詰めです。昨日ピアノでの通し稽古でした。コンプレットプローベとうちの劇場では呼ばれていますが、初めて照明、衣装が入り、オーケストラの代わりにオケピットでピアノが演奏する以外は本番と同じ条件です。
日本だと、こう言うことはあまりしないのだけど、このコンプレットプローベは歌手も全部巻き込んで、舞台の転換や照明の具合などをチェックする、言ってみれば舞台技術的な事が優先する稽古です。
転換がうまく行かないせいで、同じところを何度も歌わなくては行けないこともあります。日本だと全体的に歌手がより尊重されている気がす...
また大工仕事
日曜大工
健登の日本語
今日は日曜日。本番もなくてオフでした。昨日、「第六の時」は一応3分の2が立ちがついた状態で通し稽古。まぁ目鼻は付いたという感じでしょうか。来週は1週間立ち稽古無しです。
さて、掲示板にも登場してくれている羽交い締めさん。彼女は僕の同僚なわけですが、同じ時期にベルリンに留学、またほぼ同じ頃に子どもが出来た点でも気が合ってます。
で、彼女のお気に入りの絵本、島田ゆかさんの「バムとケロ」「ガラゴ」シリーズを...
「第六の時」立ち稽古での騒動
「第六の時」の立ち稽古は、指揮のGMDガブリエル・フェルツが昨日稽古に来たことで、僕が予想していたとおりの騒ぎになりました。
というのは、ガブリエルが他のコンサートなどで忙しくて稽古に来られない間、問題を未解決のまま立ち稽古がずっと進んでいたのです。
僕は常々スタッフに、「ガブリエルが来たら、今やってることが色々変更を強いられるぞ」と言っていたのです。ガブリエルが放っておくわけないですから。でもここまでの騒ぎになるとは思いませんでしたね。
まず一つ目の問題。作曲家で指揮者でもあるロートマン氏が稽古の指揮をしていたのです。でも、彼は指揮者としては、...
ニュース!
昨夜の日記で大事なことを書くのを忘れてました。
土曜日のナブッコに僕の知人が来てくれていました。一人はこのサイトの掲示板にも登場してくれている方ですが、もう一人はベルリンの郊外ラインスベルクからのお客さんでした。
そう、前にも少し書いたと思うけど、ラインスベルク音楽祭という、ドイツの若いオペラ歌手の登竜門になっている音楽祭があります。その音楽祭を主催しているのが、ドイツを代表する現代作曲家の一人、ジークフリート・マットゥスさんです。
僕はラインスベルク音楽祭のオペラ公演には出ていないんだけど、コンサートは何度も歌っています。このマットゥス夫妻にと...
昨日の「ナブッコ」公演、「木のお金」−1
掲示板に「投稿が長すぎる!」と怒られてしまったので、2回にわけて投稿します。長くなったときはエッセイの方に入れたほうが良いのかなぁ。でもエッセイの方も管理人さんに長くなりすぎないように言われているし・・・とほほ。
でも写真は両方の投稿に混ぜて入れますね。間際らしいかも知れないけど、写真を均等に配分しないと枠からはみ出しちゃうので。このすぐ下の写真はタイトルにある「木のお金」です。
さて、昨日の...
今日は「ファン感謝デー」
お陰様で長男は昨日、無事に退院しました。心配して下さって掲示板の方に書き込んで下さった皆さん、ありがとうございました。
今回は、わりと前触れなく、また他の症状なく熱が上がって痙攣になったのでびびったのですが、何らかのウィルスであろうという以上の事はわかりませんでした。
この春にホメオパシーを始めて以来、つまりいわゆる現代医学の行き方に必ずしも寄り添わない方向で健康のことを考えてきているわけですが、実際的に軋轢を体験したのは今回が初めてで、やはり大変だなと思い知らされました。
まず入院してすぐに、座薬の解熱剤投与に関して「ちょっと待った」を...